AI受託開発・AI導入コンサルの相談が増加中
2025年2月初旬、コーレ株式会社による大規模な調査が実施されました。この調査では、DXコンサルティングやシステム開発に関わる1,003名のプロフェッショナルに対して「AI受託開発・AI導入コンサル」の実態を尋ねました。企業におけるAI導入の進展や、そこでの課題、解決策を見ていきましょう。
調査の背景と概要
最近のビジネス環境において、企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)を進める中で、AI技術の導入を模索する姿勢が顕著に見られます。実際に、約9割の回答者が「AI受託開発・AI導入コンサルの相談が増えている」と認識しており、このトレンドは企業間での共通課題を浮き彫りにしています。
増えている相談内容
調査によると、企業が多く寄せるAI導入の相談は、具体的な方針や運用方法に関するものが中心です。特に、「会社の方針でAIを導入しなければならないが、具体的なプランが決まっていない」というレベルの相談が約48.4%と最も多く、次いで「AIで何ができるのか?」という具体的機能に関する問い合わせ(45.0%)が続きます。このことから、企業はまだAIの活用に対する理解が不十分であることが示唆されます。
外注の実態と理由
調査結果によれば、社内にAI開発に対応可能なエンジニアは多くいるものの、約80%の企業が外注に頼っていることも明らかになりました。理由としては「自社のリソースだけでは対応できないため」が最も多く、専門性の高い作業を外部に依頼する傾向が強いことが確認されています。これは特にAI関連の技術が高度であるため、より多くの専門知識が要求されることに起因しています。
受注に至るまでのプロセス
AI関連の相談が増え続ける一方で、受注に繋がる割合は1~5割未満であることが多いとされています。受注までの過程で、最も負担となる作業は「AIの基礎知識のレクチャー」であることが調査で示されています。このことからも、企業側の理解を深めるためのハードルが存在することが伺えます。
営業コストの実際
営業コストに関しては、受注1件あたりにかかるコストが「30万〜50万円未満」が最も多く、受注を確定させるためには多くのリソースが必要であることがわかります。AI導入に対する需要は高いものの、企業がそれを効果的に活用するためにはさらなるサポートが求められています。
まとめと今後の展望
今回の調査を通じて、AI受託開発・AI導入コンサルが増加傾向にある一方で、企業が直面する課題やコストが高いことが明らかになりました。特に、専門的な知識の共有や導入プロセスの理解が重要であり、今後ますます外部の支援が不可欠になると考えられます。
コーレ株式会社では、AI導入に悩む企業に向けたコンサルティングやサポートを提供しており、AIを通じたビジネスの進展を助けています。AI導入をお考えの企業は、ぜひお問い合わせください。