TasteMapで味覚を探る
2025-12-17 09:37:50

ワインの味覚嗜好を座標化!新アプリ「TasteMap」の全貌を解説

ワインの新しい味覚マッピングアプリ「TasteMap」



愛知県安城市に拠点を構える株式会社TasteDatabankが、ワインの味覚嗜好を二次元の座標空間として可視化する画期的なアプリ「TasteMap」を開発しました。このアプリは、20年以上にわたって蓄積された約8,000本のワインの色彩や風味に関するデータを基に、消費者の味覚嗜好を独自の方法で表現します。

「TasteMap」の特徴と技術背景



「TasteMap」は、信州大学の研究者とのコラボレーションにより、味覚嗜好を数理モデルと多変量解析を通じて座標値に変換します。具体的には、530項目の味覚特性を利用し、ユーザーが評価したデータをもとに個々の味覚位置を推定する仕組みです。これにより、各人の「おいしい」が二次元空間上で明確に表現され、言語に依存せずに理解できるようになっています。

参加型プロジェクトとしての進化



今回のプロジェクトは一般消費者にも体験してもらうことを目的に、応援購入サービス「Makuake」で先行公開されています。ユーザーが入力する味覚評価データは、TasteMapのアルゴリズムや解析技術の向上に寄与します。これにより、科学的な味覚研究とアプリの実用化が連携し、双方向の相互作用が生まれます。

基準ワインによる評価の精度向上



このアプリでは、各ユーザーの味覚の基準となる「基準ワイン」が設計されています。この基本的な試飲により、個人が感じる酸味や甘味、ボディの初期値が取得されます。これをもとに才能形成が進むことで、それぞれの嗜好の一貫性と再現性を高めることが可能となります。基準ワインの詳細には、300ml(缶)で希望小売価格900円(税別)が設定されています。

未来の展望と社会実装



TasteMapは、今後の味覚情報学の体系化を目指しています。具体的には、消費者の嗜好分析、他の飲料や食品領域への展開、小売や外食産業での活用を検討しています。さらに、大規模な嗜好データベースを構築し、マーケティングや品質設計に生かす計画があります。

終わりに



株式会社TasteDatabankの代表取締役、神谷豊明氏は、TasteMapの開発背景に、消費者一人ひとりの「おいしい」を科学的に扱う重要性をバランスよく表現しています。理解可能な形にすることで、より多くの人々に新しい味覚体験を提供することを目指しています。この取り組みにより、味覚科学が社会に浸透し、消費者の体験がより豊かになることが期待されます。


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