医科歯科連携の重要性
2026-09-06 22:41:12

医科歯科連携の重要性を再認識した日本病巣疾患研究会の報告

医科歯科連携の重要性を再認識



名古屋市にあるおしむら歯科・こども矯正歯科クリニックの押村進氏が、日本病巣疾患研究会で行った基調講演が注目を集めています。2026年9月5日と6日の2日間、東京都千代田区の星陵会館で開催された第14回総会・学術集会にて、押村氏は「歯科疾患と歯性病巣感染」について発表しました。この講演では、医と歯の連携の必要性や、特に掌蹠膿疱症の患者に対するアプローチについて詳しく議論されました。

医科と歯科、両者の専門知識の共有



講演のなかで押村氏は、医科と歯科が単なる紹介状のやり取りに留まらず、具体的な治療に向けての意見交換が必要であるとの重要なメッセージを伝えました。掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に膿疱が現れる慢性皮膚疾患で、近年ではこの症状が歯周病と関連していることが示唆されています。押村氏は、患者にとって最適な治療方法を見つけるためには、医師と歯科医師が共に現場で顔を合わせて議論する場が必要だと訴えました。

知識の普及と多職種連携の必要性



今回の学術集会では、歯性病巣感染を含む様々なテーマに関する講演が行われ、医療界の多くの専門家が集結しました。この集会では、掌蹠膿疱症の治療においては歯科病巣へのアプローチが先決であり、その後に必要に応じて他の疾患への対応を検討することが強調されました。また、各医療専門家が持つ経験や知識の共有が、より患者中心のケアを生む鍵であるとされました。

衛生面における患者中心の見解



押村氏は、患者の立場に立った治療計画の策定が必要だと強調しました。患者の症状や希望、さらには治療の選択肢に基づいて、医と歯が協力し合い、柔軟に治療アプローチを考えることが求められています。例えば、金属アレルギーを理由に歯科金属を即座に外すことが最善とは限りません。まずは歯周炎などの慢性病巣を確認し、必要に応じて他の専門医と連携することが重要です。

医科歯科連携の新たな視点



講演の中で押村氏は、医科と歯科の連携を「紹介状の受け渡し」で終わらせてはならないと強く主張しました。医師が歯科に関する知識を深め、また、歯科医師が他分野の知識を吸収し合うことで、真の連携が実現します。今回の学術集会では、皮膚科や内科など多様な分野からの専門家が参加し、口腔と全身の疾患を統合的に考えることが可能であることが確認されました。

患者第一の治療が重要



最終的には、医療者側の都合ではなく、患者が直面している問題を一緒に解決する姿勢が求められます。医科歯科連携を通じて、患者にとって何が最も適切かを共に考え、決定することが今後の医療にとっての課題です。押村氏の講演は、医療関係者にとって今後の医科歯科連携における新たな指針を示すものでした。日本病巣疾患研究会も、「経験知を活かした知恵ある診療」の一環として、患者の価値観や希望を尊重した診療の実現を目指しています。


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