愛知学院大学と福井厚生病院が第57回中部建築賞に入選
2023年、愛知学院大学の「末盛キャンパス歯学部臨床教育研究棟」と福井県の「福井厚生病院」が、栄誉ある第57回中部建築賞に入選しました。両施設の設計を手掛けたのは、東京都を拠点とする株式会社久米設計です。
中部建築賞とは
中部建築賞は、地域の建築物の中から特に優れたものを表彰する制度で、持続可能性や地域との関係性を重視する作品が評価されます。今回は、二つのプロジェクトがその基準をクリアし、名誉ある入選を果たしました。
愛知学院大学 末盛キャンパス
愛知学院大学での新しいキャンパス計画は、「行学一体」という理念に基づいて設計されました。このキャンパスにおいては、地域社会とのつながりを意識し、開放的な広場「緑の丘」が設けられています。ここは地域住民にも開放され、学生たちと地元の人々が交流できる場となっています。
この学びの空間は、建物内部のフロアと外部の広場がシームレスに繋がっており、学生同士の相互作用を促進するようデザインされているのが特徴です。建物は地上6階、地下1階の構成となっており、8,898.74㎡の広さを誇ります。マルチ機能を持ったラーニングステップも設けられ、地域の人々や学生たちが気軽に利用できる環境が整っています。
設計者は、地域住民に愛される場所の創出が最大の喜びであり、今回の受賞がその成果を認められたものだと述べています。
福井厚生病院
福井厚生病院は、地域と医療機関との関係性を深めるために設計された、訪れる人々に「雪洞」のような温かさを提供する病院です。角丸の箱型デザインは、病院の各部門を連携させるために工夫されています。この設計は、病院の人々が快適に利用できる空間を提供することを目的にしています。
病院内部には、3層吹抜のプラザが設けられ、自然光が無理なく入るように設計されており、患者さんたちが過ごしやすい環境が整えられています。また、医療スタッフが働きやすいよう、情報収集がスムーズに行えるラボのようなデザインが採用されています。この設計の過程では、病院のスタッフとの対話を重ね、地域に根差した医療施設の創造を目指したそうです。
新たな価値を創造する久米設計
株式会社久米設計は、1932年に創設以来、多様な建築プロジェクトを手掛けています。同社は「豊かさ」を追求し、技術とデザインを融合させることで地域社会へ貢献しています。
今回の第57回中部建築賞での受賞は、愛知学院大学と福井厚生病院が地域においてどうあるべきかを模索した結果であり、今後も地域との関わりを大切にしていくことを示す良い例となるでしょう。
このように、愛知学院大学と福井厚生病院の双方が受賞したことは、地域社会とともに歩む建築の重要性を再認識させる機会となりました。彼らの作品は、今後も地域に愛される場所として、長く利用されていくことでしょう。