Dorado Software社との提携で「Cruz」が日本市場に登場
APRESIA Systems株式会社が、米国のDorado Software社と販売契約を締結しました。これにより、同社が展開する統合ネットワーク管理プラットフォーム「Cruz」が国内市場で提供されることになります。未曾有のIT技術の進化や、AIの導入の進展により、企業やデータセンターはその運用管理において新たな挑戦に直面しています。本記事では、「Cruz」の機能や特長について詳しく紹介します。
Cruzとは何か?
「Cruz」は、BGPベースのレイヤ3 Leaf-Spineファブリックに対応した統合管理プラットフォームです。特にマルチテナント環境や運用自動化を強力にサポートします。Dorado Software社は、日本市場向けにAPRESIAを代理店とし、クラウドサービスや通信事業者、企業に向けたサポートも提供していくとのこと。
現代のネットワーク管理に求められる機能
クラウド基盤やAIの進化、データセンターの仮想化が進む中で、ネットワークのパフォーマンス可視化や効率的な運用がますます重要視されています。「Cruz」シリーズは、複雑な運用ニーズに柔軟に対応できるテンプレートベースとイベント駆動型の設計を持っています。この仕様により、既存の多様なネットワーク機器やシステムとの相互運用性も確保された上で、設定から監視、障害管理までを一元化して行うことが可能です。
Cruzシリーズの特長
1. Cruz Fabric Controller
この機能は、マネージドテンプレートとカスタムテンプレートの機能を組み合わせ、SONiCベースの複数ベンダのスイッチで構成されたネットワークファブリックを柔軟に管理します。また、運用の負荷を軽減し、信頼性を高めるための高度な自動化機能も備えています。例えば、プロビジョニングからバックアップ、構成変更まで一連の作業を自動化することが可能です。
2. Cruz AI Fabric Controller
この機能により、AIや機械学習を用いた高度なネットワーク制御が実現可能です。特にAIに最適化されたネットワーク管理は、次世代データセンターの運用を支援します。
3. Cruz Network Performance Manager
リアルタイムのネットワークパフォーマンス監視が行えるこの機能は、ユーザーに対して帯域幅の利用状況や死活監視、パケットロスなどのインターフェース情報をグラフィカルに表示します。これにより、最適なトラフィック制御が実現可能です。
4. Cruz Network Insight
IPトラフィックフローの可視化により、異常な通信パターンを発見し、帯域を占有しているアプリケーションを特定できます。この機能は特に重要なアプリケーションの帯域確保に寄与します。
Dorado Software, Inc.について
Dorado Software社は、アメリカに本社を置くネットワーク管理ソフトウェアの企業です。同社の「Cruz」ポートフォリオは、最新のAIインフラストラクチャからレガシー環境まで幅広く対応しており、ネットワークの導入や運用を効率化します。これにより、企業や通信事業者はよりスムーズな移行と運用の継続性を確保できるのです。
APRESIA Systems株式会社について
APRESIA Systems株式会社は、国内に拠点を持つ情報ネットワーク機器の製造・販売会社で、特にL2/L3スイッチ「APRESIAシリーズ」で知られています。高度化する通信技術に対応しながら、顧客の発展に寄与することを目指して活動している企業です。
APRESIAが提供する「Cruz」は、今後のデータセンターやネットワーク運用において、効率化と自動化を実現する鍵となるでしょう。これらの機能を使えば、企業は運用のスピードと効率を向上させ、激変する市場環境にも柔軟に対応できるようになるでしょう。