ファミリーマートが障がい者向けプログラム「夢育て1.0」を開始、キャリア形成を支援

ファミリーマートが新たな挑戦！「夢育て1.0」を導入

株式会社ファミリーマートが、知的障がいのある農場社員向けに新しい認知発達支援プログラム「夢育て1.0」を開始しました。これは、ダイバーシティとインクルージョンのさらなる推進の一環として位置づけられています。プログラムは、農場で有機野菜を栽培する知的障がいのある社員約50名を対象にしています。

夢育て1.0の概要

「夢育て1.0」は、日本で初めて導入される取り組みで、株式会社夢育てが提供するノウハウを活用しています。このプログラムは、社員が持つ潜在能力の引き出しや、自立支援を目的としており、社員がより豊かなキャリアを築けるよう支援します。

プログラムの特徴と内容

具体的には、「夢育て1.0」は以下の３つの要素から成り立っています：
1. フォイヤーシュタインメソッドに基づく認知発達教材を使った座学。
2. ブレイン・ジムを通じて体の使い方を学ぶ実技。
3. 夢や希望を語る時間（夢語り）を設けて、主体性を育みます。

これらのプログラムは、毎週水曜日に実施され、約1年をかけて行われます。さらに、プログラムの効果を測定するために、開始前に認知アセスメントを行い、終了後にも再度アセスメントを行って成果を確認します。

期待される成果

ファミリーマート代表取締役社長の細見研介氏は、この取り組みが障がい者雇用の新しいモデルとなることを期待しています。知的障がいのある人々が働き続けられる環境を整えることによって、成長を促し、その歓びを体感してもらうことが重要だと考えています。

専門家の見解

兵庫県立大学の客員教授である豊田正博氏は、このプログラムにおける認知発達教育の重要性を強調しています。彼によると、フォイヤーシュタインの方法は、注意や記憶、思考能力を段階的に活用できるように設計されているため、農業作業においても大いに役立つとしています。

企業の社会的責任

ファミリーマートは、すべての社員が地域に根ざし、活き活きと働くことができる環境を提供することを目指しています。このプログラム「夢育て1.0」を通じて、社会的な課題の解決に貢献し、多様な人材が活躍できる社会を作ることに努力していきます。

今後の取り組みがどのような成果をもたらすか、地域の方々もぜひご期待ください。