名南M&A株式会社とオープングループ株式会社の提携が発表され、IPO準備企業に向けた効率的なコンプライアンスチェックサービスが提供されることになりました。このパートナー契約は、上場準備を行う企業にとって非常に重要な意味を持ちます。
名南M&Aは、愛知県名古屋市を拠点にして中堅・中小企業向けにM&Aコンサルティングサービスを展開しており、特に2022年10月に東京証券取引所からJ-Adviser認可を受けたことにより、上場支援に力を入れています。J-Adviserとしての役割を果たす中で、名南M&Aは上場企業の取引先に対する反社チェックを行うことになり、その確認の透明性や信頼性が求められています。
これまで名南M&Aは手作業中心のチェック方法を採用していましたが、それに伴うスタッフへの負担が大きく、業務の効率化が急務でした。そこで、RoboRoboコンプライアンスチェックという新たなサービスの導入を決定しました。このサービスは、5,000件以上のチェックを短時間で行うことができ、結果を関連度に応じて表示するため、企業内での確認作業を効率的に進めることができます。さらに、チェック履歴や判断履歴が1つのファイルで出力される点も、クライアントへの透明性を保つために大変有用です。
名南M&AがRoboRoboを選んだ理由は、質やスピードの向上、チェックリストの可視化が可能であること、海外対応の柔軟性が求められたことにあります。特に、クライアントには海外取引を行っている企業が多く、国際的なビジネス環境に対応するためのシステムが必要不可欠です。RoboRoboの導入により、従来のやり方と比較すると業務の効率化が図られ、IPO準備中の企業にとっては、他の戦略的業務に時間を充てられるようになります。
また、名南M&Aでは、RoboRoboの運用に関するマニュアルを整備することで、スタッフがスムーズに業務を行えるよう工夫しています。その結果、チェック業務にかかる時間が大幅に短縮され、支援先企業に対してより迅速に対応することが可能になりました。このような取り組みが社内評価を高め、その結果、上場を目指す企業へのサービス提供をさらに拡大しようという動きに繋がっています。
RoboRoboコンプライアンスチェックは、法律違反や社会規範に反する行動がないかを自動的に検査するクラウドサービスであり、生成AIやLLMなどの最新技術を活用しています。このテクノロジーにより、業務担当者の意思決定を効率的に支援し、迅速かつ精確な情報提供を可能にするのです。今後も名南M&Aとオープンは、パートナーシップを通じて、上場準備を進める企業に対する支援を強化し、信頼性を高めるためのさらなる機能拡充に努めていく姿勢を示しています。
この提携に際し、名南M&A IPO支援部門の中嶋和典部長は、RoboRoboの導入が重要な局面において信頼性の高いツールであると強調しました。反社会的勢力との取引が一切ないことを確認する責任を果たすために、信頼できるシステムを使用することが不可欠であるという認識を示しています。名南M&Aは、上場準備の手間を軽減し、企業が成長を目指す上で欠かせないコンプライアンスチェックを効率良く実施することができるのです。
オープンは、まだ多くの企業への導入が見込まれているRoboRoboによるコンプライアンスチェックを駆使し、さらなる信頼向上を目指していきます。これにより、名南M&Aとの強力なパートナーシップを生かし、多くの企業の成長をサポートし、信頼性の高いビジネス環境を提供することを目指しています。