Acompanyが提供する新セキュリティサービス『AutoPrivacy AI CleanRoom』
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社Acompany(アカンパニー)は、国内で初めてハードウェア型秘密計算を活用したデータとAIを保護する新しいセキュリティサービス『AutoPrivacy AI CleanRoom』の提供を始めました。このサービスは、生成AIのビジネス利用をさらに促進することを目指しています。
背景
近年、企業での生成AIの活用が進んでいるものの、その利用は主に「情報収集」や「文章の要約・校正」などの軽い業務に限られています。その理由の一つとして、企業が生成AIを利用する際に抱えるセキュリティリスクの懸念が挙げられます。▽
特に、顧客情報や商業機密などの機密データを生成AIに入力できないことが、多くの企業にとって大きな障害となっています。最近の調査によると、業務でAIを利用する企業の60.4%がAIセキュリティに対する脅威を感じており、75%がその対策の重要性を認識していますが、実際に規則を設定している企業はわずか20%未満とされています。
AutoPrivacy AI CleanRoomの特徴
『AutoPrivacy AI CleanRoom』は、データを暗号化した状態で計算することができるハードウェア型秘密計算(Confidential Computing)を基盤にしており、プライベートLLMの開発基盤も提供されます。これにより、開発者はセキュアなAIエージェントを容易に構築することが可能です。具体的には、誰もデータの内容を確認することなく、ChatGPTのような生成チャットアプリを開発できるようになります。また、AIモデルの知的財産(IP)保護と、ユーザーのデータ保護を両立することができます。
主な機能として、GPUでの高速処理が可能な「LLMホスティング」、Pythonで秘密計算による制御が行える「プログラム実行基盤」、AIモデルへのアクセス管理を行う「AIゲートウェイ」、さらには機密データを用いた検索拡張生成が可能な「RAG」機能が挙げられます。これにより、企業全体でのセキュアな生成AIの利用環境を迅速に構築できるサポートを提供します。
提携パートナーを募集中
Acompanyは、自社のノウハウや機密情報を安全に取り扱う必要のあるビジネス向けの生成AI開発ニーズを持つ事業者の提携パートナーを募集しています。特に、医療や金融、製造、防衛分野の高度な機密情報を扱う事業者に最適な環境を提供することを目指しています。興味のある方は、ぜひ公式サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。
ハードウェア型秘密計算とは
ハードウェア型秘密計算とは、データの暗号化を維持しつつ計算を行う技術で、その安全性から近年の注目を集めています。この技術は、政府系クラウドなどでの利用が進み、AppleやGoogleなどの企業でも導入されています。また、米国海軍や陸軍など多くの業界で実用化が進行中です。
Acompanyの概要
- - 会社名: 株式会社Acompany
- - 代表者: 高橋亮祐(代表取締役CEO)
- - 所在地: 愛知県名古屋市西区那古野2丁目14番1号なごのキャンパス
- - 設立: 2018年6月
- - URL: Acompany公式サイト
- - 事業内容: パーソナルデータ利活用クラウド『AutoPrivacy』の提供、およびプライバシーDXコンサルティングサービス
具体的な要望や質問があれば、ぜひお問い合わせフォームをご利用ください。
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