名古屋の教員がプロデュースする新たなクラフトビール革命
2025年1月、名古屋市東区泉に新たに誕生した『株式会社Dragon Brewing』は、私立東海中学・高校の教員チームによって立ち上げられたクラフトビール醸造所です。この画期的な試みは、現役教員たちが手掛ける新たなプロジェクトであり、教育の枠を越えた挑戦として注目を集めているのです。
教員たちの新しい働き方のモデル
近年、教員の働き方改革が求められている中で、彼らが発泡酒醸造免許を取得し、クラフトビールを製造するという選択をしたことは非常に斬新です。教員という職業を持ちながら、ビールの醸造に挑む彼らの行動は、働き方の多様性や新たなキャリアパスの可能性を示唆しています。また、ビールを敬遠してきた若年層や女性に向けた製品開発を目指すことで、ビール文化の普及や新たな消費層の開拓にも取り組んでいます。
醸造所の背後にあるストーリー
同社は、旧永井写真館の社宅を改装した醸造所を運営しています。外観は住宅の様相を呈していますが、内部にはリッチなビール醸造設備が完備されています。特に、元社宅のキッチンだったスペースに並ぶ寸胴は、まさにビール誕生の舞台です。この醸造所では、島根県の有名ブリュワリー「石見麦酒」の製造方法を取り入れ、品質の高いビールの生産を目指しています。
クラウドファンディングの成功
2025年2月には、クラウドファンディングを実施し、334名から550万円以上の支援を受けることに成功しました。この資金を基に、さらに金融機関からの融資を受けて開業資金を確保しました。支援をしてくれた方々への返礼品としてプレゼントされたOEM製造のビールには、同社のロゴが印刷されています。このロゴは、学校の保護者が運営するデザイン会社によって制作されました。
販路拡大と地域貢献
今後は、学校のOBネットワークを活用し、レストランやバー、小売店などへのビールの販売を進めていく予定です。また、ビール事業にとどまらず、醸造過程で発生する残渣を使用したグラノーラの製造や、中高生が育てた農作物を副原料としたビールの開発を検討しています。このように地域とのつながりを深め、名古屋市東区を「健康と食」の観点から活性化するプロジェクトに参加する意義にも目を向けています。
今後の展望
現役教員によって推進されるこの新たな事業は、教育と社会をつなぐ新しい試みとして、多くの注目を集めています。より多くの人々にクラフトビールの楽しさを伝え、地域の活性化に寄与するための活動に期待が高まります。公式ウェブサイトではさまざまなグッズの販売も行われており、今後はビールのECサイトも立ち上げる予定です。彼らの今後の展開に目が離せません。
詳細情報は、
Dragon Brewing公式ホームページ及び
公式Instagramでご確認ください。