保育士の働き方改革！「年次有給休暇即日付与」制度の導入

保育士の新たな働き方を実現する制度

愛知県名古屋市を拠点とするこどものまち株式会社は、保育業界の変革を目指し、2026年4月から新たに「年次有給休暇、入社日即日10日付与」という制度を導入すると発表しました。この取り組みは、働く保育士たちの時間の質を向上させることで、保育の質を向上させることを狙いとしています。

時間を重視した働き方の実現

現代社会では、仕事の効率化と時間の質をいかに高めるかが成功の鍵とされています。こどものまちは、「タイムパフォーマンス重視」を行動指針として掲げ、時間の使い方を見直しています。特に、職員が最大限の集中力を発揮できるよう、休暇制度を見直しました。新制度では、入社日から即日10日の年次有給休暇が付与されることで、従業員は仕事を開始する前に心身のリフレッシュが可能となります。

休暇による生産性の向上

従来の年次有給休暇付与制度は、入社から6ヶ月後に10日間が付与されていました。しかし、この制度では新入職者が体調を崩しやすい時期に十分な休息が取れないため、生産性の低下やミスのリスクを伴う「非タイパ」な働き方を助長します。新しい制度では、入社したその日から有給休暇を利用できるため、職員はいますぐに心身を整え、最良の状態で保育業務に取り組むことができます。

新入職者への安心感の提供

新たな制度は、特に新入職者にとって大きな安心材料となります。多くの方が入社直後の環境に不安を感じやすく、体調を崩してしまうこともあります。有給休暇が保障されることで、職員は安心して業務を開始することができ、早期定着が促進されます。これによって、採用や育成にかかるコストを削減し、時間の無駄をなくすことができます。

健康経営優良法人としての取り組み

こどものまちは、2025年に健康経営優良法人の認定を目指しています。職員が心身ともに健康に働ける環境を整えることは、質の高いサービスを提供するために欠かせません。代表取締役の山田清隆氏は、「労働時間を減らすのではなく、より効率的に成果を上げる新しい働き方を推奨します」と述べています。新制度は、保育士の働きがいを高め、業界全体の環境を改善するための一歩です。