人気アウトドアサウナの社長が抱える悩み
岐阜県関市に位置する「ITADORI SAUNA」は、完全貸切型のアウトドアサウナとして急成長を遂げています。このサウナは、「最高の人生には最幸の休日」をミッションに掲げ、自然との一体感を楽しめる体験を提供しています。特に、薪ストーブを使ったテントサウナや板取川での外気浴は、多くのサウナ愛好者から支持を集め、予約は常に満席状態です。
しかし、成功には見えない裏側があります。事業を運営する三島陽氏は、現在さまざまな悩みに直面しています。これらの課題は、経営者としての責任だけでなく、自身の成長や会社の未来にも影響を与える重要な問題です。今回は、三島氏が語った悩みと、それに対する河合昌輝氏のアドバイスを紹介します。
壁打ちチャンネルの開設
「壁打ちチャンネル」は、三島氏の呼びかけで始まった YouTube チャンネルで、経営者同士が自由に意見交換をする場です。三島氏は、これによりリアルな対話を通じてサウナ事業をさらに進化させたいと考えていました。第一回のゲストとして自らの成長に寄与した河合氏を迎え、率直な経営課題の対話を行いました。
冬の集客問題
三島氏の悩みの一つは、冬季の集客です。サウナのシーズン外である秋冬において、どのようにお客さんを呼び込むかが課題となっています。河合氏は、「冬のキラーコンテンツ作りが最も重要」とし、地域ならではの冬ならではの体験を提供すべきだとアドバイスしました。星空観賞や雪サウナなど、季節ごとのユニークな企画が集客の決め手になりそうです。
組織化の課題
次の悩みは、組織を拡大したものの業務の振り分けがうまくいかず、結局三島氏自身が多くの仕事を抱えているというもの。彼は、「もっと効率良くみんなで頑張れるはず」と感じながらも、任せきれないジレンマに直面しています。ここで河合氏は、行動の可視化を提案。任せられる仕事と自分自身がやるべき仕事を明確にすることが、組織としての効率アップにつながると強調しました。
幹部育成の悩み
さらに深刻な課題は、幹部が不在という点です。三島氏は、成長した従業員には適切な報酬を与えたいが、幹部育成ができていないことに心を痛めています。河合氏は、役職を先に与えることで信頼関係を築くことが幹部育成のスタートだとアドバイスしました。また、外部採用ではなく、現在いるメンバーを成長させるそのためには日々のコミュニケーションが効果的であると推奨しました。
根源的な課題の発見
「壁打ち」を通して浮き彫りになったのは、三島氏の「社長としての枠にとらわれた考え」です。自身のやり方に固執しすぎることが新たな挑戦を阻んでいました。まずは自己分析を進め、組織体制を見直すことで、より良い未来へ向けた一歩が踏み出せるかもしれません。今後、「令和の虎」としてどのように事業を展開していくのか、注目です。
まとめ
ITADORI SAUNAの三島陽氏が抱える悩みは、まさに成長途中の経営者に共通するものです。新しいアイディアや問題点を率直に話し合うことで、企業の成長が助けられるでしょう。彼のこれからに期待が寄せられています。サウナを通じて新しい価値を提供するITADORI SAUNAの今後の進展に、目が離せません。