孤独を解消！子育てマークがつなぐ「助けて」と「助けたい」の思い

子育てマークがもたらす新たなコミュニケーション

近年、子育ての孤立化が深刻な社会問題となっています。実際、子連れで外出する際に「助けて欲しい」と思いながらもその言葉を口にできない親がなんと93%に及ぶことが、自社調査によって明らかになりました。この状況を受けて、愛知県豊橋市に本社を置く一般社団法人niko’coが立ち上げたのが「子育てマークプロジェクト」です。このプロジェクトでは、子育て中の親の思いを可視化し、周囲の人々と効果的にコミュニケーションを図るためのキーホルダー「子育てマーク」を発表しました。

社会的背景と問題点

子育ては母親の責任とされることが多く、そのために保護者が外出時に感じる物理的・心理的負担は無視できません。親たちが「助けたいけれど言葉にできない」「声をかけたらお節介だと思われるかも」とためらう一方、周囲の人々も「助けたいけれど、どのように声をかければよいのか分からない」と悩むことが多いのです。このようなギャップを解消するための仕組みは、これまでの社会には存在していませんでした。

子育てマークの機能

「子育てマーク」は、キーホルダーやステッカーとして鞄やスマートフォンに取り付けることができます。このマークをつけていることで、「困っているかもしれないお母さんに声をかけたい」「あなたを助ける意志があります」という思いを視覚的に示すことができ、コミュニケーションを円滑に進めることを目的としています。色分けされたマークにより、「助けを求める側」と「助けたい側」が一目でわかるようになり、より効果的な意思疎通が可能になります。

また、このマークはママだけでなく、パパや祖父母など、広く子育てを支えるすべての人に使用してもらえます。年齢や性別、立場にかかわらず、地域の皆さんがこのマークを通じて支えあい、理解しあうことができるのです。

クラウドファンディングの実施

このプロジェクトの実現に向けて、niko’coでは11月27日から2026年1月15日の間にクラウドファンディングを実施します。目標は30万円で、資金は子育てマークの制作や広報に使用されます。支援してくださった方には、実際に使用できる「子育てマークキーホルダー」や「ステッカー」が届きます。この活動に参加することで、皆さん自身が「子育てマークの第一号の利用者」となり、全国にこのマークを広げる一歩を踏み出すことができます。

未来への展望

「子育てマーク」がただのシンボルに留まらず、未来を育てるための実践的なツールとして機能することを目指しています。この小さなマークは、思いやりのある支援を目に見える形にし、人と人とのつながりを育みます。これにより、子どもたちやその親たちが安心して外出し、楽しい思い出を作りやすくなる環境を整えることができます。

私たちの夢は、助けたいと思う人と助けを求める人が自然に交流しあえる社会を構築することです。これからも地域の自治体や企業、団体と連携し、子育てを支える新しい仕組みを確立していきます。私たちは誰もが支え合える社会の実現を目指し、引き続き活動を展開してまいります。