建設業界のDIGITAL TRANSFORMATION(DX)推進への挑戦
応用技術株式会社が実施した調査によれば、建設業界でのデジタル推進はその道半ばにあることが浮き彫りになりました。特に、共通データ環境(CDE)の導入率は約70%と高いものの、効果的な活用を果たしている企業は25%に過ぎないという結果が出ています。この結果から、CDEの導入だけではなく、実際にそれを運用するための体制や仕組みが整備されていない現状が見えてきます。
CDE導入の現状と効果的活用の難しさ
建設業界のDXを支えるCDEは、膨大な情報をリアルタイムで共有し、関係者間のコミュニケーションを円滑にするための重要なツールです。しかし、調査によれば導入しているものの、運用面での課題が多く、手間がかかることがボトルネックに感じられています。実際、約4割の企業が「使い方を習得するまでの学習コストが高い」「システムが複雑」といった理由から、CDEの効果的活用に苦労していることが明らかになりました。
課題解決への第一歩:2025年のセミナー開催
そんな業界の課題解決に向け、応用技術は2025年12月16日に「BIMの情報共有をもっと楽にする3つのポイント~共通データ環境(CDE)活用術~」という無料オンラインセミナーを開催します。このセミナーでは、BIMファイルの効率的な共有方法や属性情報による設計ミスの可視化、データ共有プロセスの明確化とチーム連携の強化について具体的なノウハウを提供予定です。参加費は無料で、Zoomを利用してオンライン開催されるため、手軽に参加できます。
今後の展望:情報共有のさらなる効率化
調査結果から分かる通り、建設業界では情報をリアルタイムで共有できる環境づくりが急務です。プロジェクトごとに異なる情報共有手段やツールの使用がボトルネックとなっている現状において、全体の運用ルールを統一し、CDEの効果的な活用を進めることで、プロジェクトの運営効率を高める道が開けます。これからは技術面だけでなく、利用者への教育や日々の運用をサポートする仕組みの整備も重要です。
まとめ:デジタル化は業界全体を変革する
CDEの定着には、組織全体での理解と取り組みが求められます。CDEを効果的に活用するためには、技術サポートに加え、参加者全員が同じ環境で情報を共有できる仕組みを整えることが必要です。長期的な視点で運用の最適化を進めることで、共に建設業界全体のデジタル化を実現していくことが期待されています。興味がある方はぜひ、12月16日のオンラインセミナーにご参加ください。