愛知県のアオキスーパーが廃食用油をSAFの原料として供給
愛知県名古屋市に本社を置くアオキスーパーは、中部地方のスーパーマーケットとしては初めて、事業系の廃食用油を持続可能な航空燃料(SAF)の原料として供給する取り組みを発表しました。この取り組みは、2025年8月から実施される予定です。
取り組みの背景
アオキスーパーがこのプロジェクトに着手したのは、地球温暖化などの気候変動問題に対する強い危機感からです。特に農産物の栽培に大きな影響を与える気候変動や水産資源への影響を意識し、企業として持続可能な社会の実現を目指しています。この背景のもと、「小さな挑戦!大きな未来♪」というスローガンを掲げ、環境への配慮を意識した取り組みを進めています。
廃食用油のリサイクルプロセス
今回の取り組みにおいて、アオキスーパーの店舗で発生する廃食用油は、環境ベンチャー企業であるレボインターナショナルによって収集されます。集められた油は、日揮ホールディングスのグループ会社であるSAFFAIRE SKY ENERGYが運営するSAF製造プラントに運ばれ、航空機用燃料にリサイクルされます。これにより、廃食用油が新たな資源として生まれ変わるのです。
SAFの利点
持続可能な航空燃料(SAF)は、家庭や店舗で使用された廃食用油から製造されます。SAFは従来の航空燃料と比較して、二酸化炭素(CO₂)の排出を約80%削減できます。これにより、環境負荷を軽減することが期待されるため、アオキスーパーはこの取り組みを通じてサステナブルな未来に貢献します。
今後の展開
アオキスーパーは、この取り組みをさらに推進し、2025年7月からは「あいち地産地消SAFサプライチェーン推進協議会」に参画します。また、日本航空(JAL)との連携により、家庭での使用済み油を店舗で回収する事業も開始します。地域の協力を得ながら、さらなる環境保護活動に取り組む姿勢を示しています。
アオキスーパーの企業理念
アオキスーパーは、環境問題に対して真摯に向き合い、将来的に持続可能な社会を実現するための革新的な方法を模索し続けます。その中で、地元のコミュニティや企業と協力し、新たなアイデアや技術を切り拓くことを目指しています。これからも、愛知県から世界へ発信する活力ある取り組みに注目していきたいです。
お問い合わせ
取材や取り組みに関する詳細なお問い合せは、株式会社アオキスーパーの店舗運営部まで。電話番号は052-414-3600です。
アオキスーパーの挑戦は、地域だけでなく、環境問題にも大きな影響を与えるものとなるでしょう。今後の展開に期待が高まります。