豊田市で開催された「SENTAN Maker's Pitch」レポート
2025年1月21日と28日に、愛知県豊田市にて新たなビジネスや技術革新を促進する「SENTAN Maker's Pitch」が開催されました。このイベントでは、多様な分野から選ばれた企業が参加し、自社の技術やビジョンを発表しました。
1st DAYのハイライト (2025年1月21日)
サンリツオートメイション株式会社
登壇者の三浦貴彦氏は、「ロボットFireFighterがつくる作業現場の安全・安心」というテーマでピッチを行いました。サンリツオートメイションは、先進的な計測および制御システムを提供する企業であり、技術を活用した新たな開発に関する説明が行われました。
みはたま株式会社
次に登場したのは、みはたま株式会社の代表取締役山本美沙氏です。彼女は「AIを利用したコーヒー選択のパラダイムシフトを起こします」という興味深い発表をしました。AIを駆使してコーヒー豆の選別プロセスを効率化する「Flavor Craft AI」について詳しく説明し、その影響が飲料業界に与える可能性に触れました。
株式会社サギサカ
サギサカ株式会社の社長、匂坂慎祐氏は「自転車で実現する健康的な未来」というテーマで登壇。介護予防を目的とした自転車「こげーる」について語り、高齢者の健康を支える新しいアプローチを提案しました。
豊田化工株式会社
最後に、豊田化工の鈴木大規氏が「ナノシリカ中空粒子~小さな空間がもたらす大きな性能~」を発表。シリカを用いた中空構造素材の革新技術を紹介し、その応用可能性について議論されました。
2nd DAYのハイライト (2025年1月28日)
ものレボ株式会社
2日目のトップバッターは、ものレボ株式会社の細井雄太氏。彼は「少量多品種時代の未来のサプライチェーンをつくる」をテーマにしました。デジタル化を進める製造現場の新しいビジョンを描き、実際のソリューションを紹介しました。
A1A株式会社
続けて登場したのは、A1Aの奥村祐介氏。AIを用いて調達業務を改革する「UPCYCLE」についてのプレゼンテーションは、業界における調達のあり方について考えさせられる内容でした。
株式会社Robofull
Robofullの山本大氏は、「AIを活用した最適な自働化提案」というテーマで、製造業向けの自動化技術を提案しました。中小企業向けのソリューションを含む、非常に興味深いピッチが行われました。
株式会社タンソーマンGX
最後に、環境問題への取り組みをテーマにしたタンソーマンGXの福元惇二氏が登壇。「自治体や大手企業向けのCO2マネジメントサービス」についての発表は、持続可能な社会を考える上で重要な視点を提供しました。
まとめ
この「SENTAN Maker's Pitch」は、参加企業が未来へのビジョンを共有し、現在の技術と新たなアイデアの可能性を探索する貴重な機会となりました。2日間で行われた多様なプレゼンテーションは、参加者にとって刺激的であり、今後の展望を期待させるものでした。
このようなイベントは、地域の創造性と技術の進歩を促進し、愛知県のものづくり精神を再確認する場として非常に重要です。今後の活動がますます楽しみです。ぜひ、次回の開催にも注目していただきたいと思います。