小森コーポレーションが挑むサステナビリティの未来
小森コーポレーションは、オフセット印刷を中心とした幅広い事業を展開する企業であり、印刷業界において数々の社会課題を技術で解決する努力を続けてきました。近年は、サステナブルな経営方針のもとでの取り組みにますます注力しています。その背景には何があるのでしょうか。
印刷業界の現状と取り組み
小森コーポレーションはオフセット印刷事業が全体の売上の約60%を占めており、この分野で培った技術力をもとに、持続可能性に配慮した数々の施策を実施してきました。特に、自動刷版交換装置や紙の使用量を削減する自動調整機能の開発は、エコに寄与する重要なステップです。これにより、同社は印刷業界においてサステナビリティ推進の旗手となりました。
企業の環境活動に対する注目は2000年代初頭から高まり始め、以降、環境委員会の設置やグリーンプロジェクトの立ち上げなど、着実に環境への意識を高めてきました。これらの取り組みは、企業としての社会的責任を果たすための基盤を築くものと言えます。
旗振り役不在の課題
しかし、経営計画の策定や情報開示の要請が複雑化する中、小森コーポレーションが直面したのは、社内での「旗振り役」がいないという厳しい現実でした。非財務情報の報告や環境対応に対する専門的な知識が求められる中、社内だけでこれらの課題に対処することが難しく、最終的に外部の専門家の活用を決断しました。
選定の際、最も重視されたのはその専門性です。エスプールブルードットグリーンは、多様な企業との取引経験を持ち、業界動向を把握した上での具体的なアドバイスが可能です。この専門的なサポートを受けたことで、「当社が取り組むべきレベル」を可視化し、自信を持って社内提案ができるようになりました。
エスプールブルードットグリーンとの関係
エスプールブルードットグリーンとの連携は、新たな視点をもたらすものでした。現場では当然と思っている取り組みが、専門家の目を通すことで新たに評価され、取りこぼしていた点に気付かせてもらえたことは大きな収穫です。また、エスプールには、ヒアリングを通じてきめ細やかにサポートしてくれる姿勢があり、信頼感も得られています。
排出削減目標の設定
サステナビリティに向けた取り組みの成果として、特筆すべきは自社製品の排出削減目標を事業目標に位置付けたことです。これにより、従来のただのESG対応としての目標を超え、2023年には「2030年までに主力製品のCO₂排出量を30%削減する」という明確なビジョンを掲げています。これは、企業の将来を見据えた真摯な姿勢の表れです。
小森コーポレーションでは、製品を通して社会への貢献を何より重視しています。製品使用に伴う排出量に最も影響を与えるため、技術開発に一層力を注ぐ意向です。さらに、その成果をステークホルダーに効果的に伝えるための表現方法についても、エスプールブルードットグリーンからのサポートを受けています。
これにより、小森コーポレーションは、単なる製品製造にとどまらず、環境への配慮を徹底した経営を志向しています。近未来への挑戦を続ける同社に、今後も注目が集まります。
会社情報
小森コーポレーション
公式サイト
エスプールブルードットグリーン
築秋葉原ビル
代表者: 八林 公平
設立: 2011年11月
環境経営支援コンサルティングを手掛けています。