アイヌ文化を未来へつなぐ!リトルワールドの取り組み
愛知県犬山市にある特異なミュージアム、
野外民族博物館リトルワールドが、注目のプロジェクトを実施しています。それは、野外展示の一部である「北海道 アイヌの家」の修復プロジェクトで、2025年10月10日からクラウドファンディングが始まりました。このプロジェクトは、アイヌ文化の保存と各地域の伝統の継承を目指しています。
修復プロジェクトの背景
リトルワールドは、開館から42年が経過しており、展示されている建物の老朽化が進んでいます。この状況を踏まえ、必要な修復費用を捻出するために、2回目となるクラウドファンディングを実施することになりました。目標金額は500万円で、支援者からの金額が目標に達しなかった場合には、全額返金される「All or Nothing方式」で進められています。
今回の修復プロジェクトは、ひとえに北海道アイヌの伝統技術と文化を未来へ受け継ぐためのものです。1993年、2010年、2017年には過去の修復も行われ、そのたびにアイヌの職人たちの協力があったことは大きな意義を持つものでした。
文化を振り返る写真展
クラウドファンディングと並行して、写真展「ともに、歩む~二風谷アイヌとの協働の軌跡」も開催されています。この展示では、「北海道 アイヌの家」がどのように復元され、どのような協力の中でこれまで歩んできたのかを振り返ります。展示は本館展示室の1階ミューズギャラリーと「北海道 アイヌの家」の分家内で行われ、入場は無料ですが、別途リトルワールドの入館料が必要です。
伝統と共に楽しむイベント
写真展に合わせて、10月18日から11月3日まで、特別なイベント「北海道・アイヌウィーク」が開催されます。この期間中には、アイヌ楽器「ムックリ」の演奏やアイヌ伝統の舞踊が特設ステージで実演され、観客の皆さんを楽しませてくれます。さらに、アイヌの民族衣装を着て記念撮影ができる体験も登場します。これらのアクティビティは、北海道アイヌの歴史と文化により親しむ貴重な機会となることでしょう。
アイヌグルメや物産フェアも
文化体験に加え、アイヌの伝統料理も楽しめます。「オハウ」や「ヒグマのオハウ」、「ザンギ」などの特別メニューが用意されています。また、リトルワールドバザールでは、北海道の特産品が販売される「物産フェア」も実施され、訪れる観光客にとって多彩な楽しみ方を提供しています。
最後に
リトルワールドでのこの修復プロジェクトは、地域文化の重要性を再認識させるものです。アイヌ文化を学び、体験するこの機会を今後とも大切にしていきたいですね。申し込みや詳細情報については、リトルワールドの公式ウェブサイトをチェックしてみてください。