愛知レジンが築く安全で長持ちする床の未来とは?
愛知県に本社を構える愛知レジン株式会社は、2003年に今野太郎代表のもと創業。2025年には創業22年を迎えることになる同社は、「安全で剥がれない床づくり」を目指し、今年2024年度には売上高5億7600万円を達成しました。これまでの歴史と成果を踏まえ、愛知レジンの技術と社会貢献の姿勢について詳しく探ってみましょう。
事故ゼロを目指す技術力
愛知レジンの取り組みの中で特に注目なのは、工場や物流倉庫における“滑り”による転倒事故を減少させるための塗床技術です。年間数千件に達する事故は、決して他人事ではありません。ここで愛知レジンの職人たちは、現場力を発揮し、事故ゼロの環境を目指しています。特に重視するのは、塗床の下地処理であり、剥がれない塗装を実現するために必要不可欠な工程です。
愛知レジンでは、油分や古い塗装の剥離、硬質コンクリートの処理など、一つ一つの条件に対して高い専門性を持った機材と技術を駆使。これにより、塗膜の密着性を最大化し、長寿命の安全な床を実現しています。この徹底した技術力は、日本全国でも評価され、下地処理用機械は業界最多の規模を誇ります。
革新的な塗料「レッドコートUS」
最近の研究開発の成果として、名古屋工業大学との共同研究から得た「レッドコートUS」は、既存構造物に吹き付けるだけで強度が向上するという革新的な特性を持つ塗料です。これにより、塗装技術の新しい方向性を示し、複数の産業での応用が期待されています。
さらに、災害時の迅速な対応に向けたプロジェクトでは、発泡スチロール製パーツに「レッドコートUS」を吹き付け、大人8人が入れる簡易ハウスを組み立てる実験が行われました。このような取り組みは、愛知レジンが単なる塗装業者ではなく、社会的価値を重視した企業であることを示しています。
20年の実績を胸に次の10年へ
愛知レジンは188種の製品を展開し、現在も事業の拡大を目指しています。そのビジョンの中で、彼らは「100のオンリー1を目指す」という目標を掲げており、特許工法を駆使して独自の顧客を生み出すことに注力しています。すでに65社のオンリーワン顧客が存在し、今後更に増やす計画です。加えて、「10のナンバー1」という指標に基づき、職人が誇りを持てる環境づくりにも力を入れています。
職人の誇りと未来に向けた挑戦
愛知レジンの今野代表は、「剥がれない塗装」の理念を持ち、社員の責任感と誇りを大切にしています。昨年は新たに4名の若手社員が入社し、若い力が会社に新しい風をもたらしています。経験豊富なベテラン職人と若手の相互作用により、組織は一層強化されており、未来への成長が期待されています。
さらに、愛知レジンは塗床業界に限らず、塗装・防水工事、塗料の開発など広範な領域にも着手し、多様なニーズに応える体制を整えています。これからの愛知レジンには、人的資源の豊かさと技術力に支えられたさらなる成長が期待されます。
まとめ
愛知レジンは、創業22年という節目を迎える中で、安全で剥がれない床を作るだけでなく、社会全体に貢献する企業を目指して邁進しています。今後の技術革新や新しい挑戦がどのような成果をもたらすのか、大いに注目されるところです。これからも愛知レジンは、社会の期待に応える企業として成長を続けていくことでしょう。