360度高精細画像で新たなバイクオークション体験を実現

日本最大級のバイクオークションに革命

先日、愛知県名古屋市を拠点にする株式会社AGENCIAが、株式会社ビーディーエス（以下、BDS）と提携し、業界初の360度高精細画像技術を活用した中古バイクオークションシステムを正式に導入しました。この新しい技術「360°Bike®」は、6K解像度を持つインタラクティブな360度ビューを実現し、オークション参加者に新たな体験を提供します。

360度技術の導入背景

中古バイク市場では購入の信頼性が非常に重要です。多くの購入者が「現車確認」を確実に行いたいと感じているにもかかわらず、従来の静止画像やテキスト情報では、車両の細かな状態を把握することが難しい場合がありました。223社のオークション参加者の意見を参考に、AGENCIAはこの技術を開発しました。

360°Bike®の特徴

このシステムは、6K高解像度でのリアルな車両の描写と、ユーザーが自由に回転・ズーム・パン操作できるインタラクティブな機能を兼ね備えています。具体的には、次のような機能があります：

- 高精細レンダリング: 車両の塗装面の質感や細かな傷まで忠実に再現し、視覚的に確認することができます。
- インタラクティブな操作性: PCやスマートフォンを使って簡単に操作でき、まるで現車を見ているかのような体験を可能にします。
- システム統合: BDSのオークションシステムとのAPI連携も行われており、運用の効率化にも寄与しています。

導入のメリット

この360度技術の導入により、オークション成約率が最大で5%向上する見込みです。さらに、撮影や登録にかかるコストを最大50%削減することができるため、業務負担も大きく軽減されるでしょう。BDSの柏木貴博氏は、「この技術によって、プレミアムオークションのクオリティが一眼クオリティを超えた」とコメントしています。

未来の展望

AGENCIAは、今後も中古バイク情報ポータル「BDSバイクセンサー」に360度ビューを標準装備していく計画です。この技術を広めることで、エンドユーザーの購買体験を向上させ、販売事業者の成約率を改善することが期待されています。

また、国内外のオークション事業者や販売業者と連携し、流通のDX（デジタルトランスフォーメーション）を進め、業界標準を作ることも視野に入れています。