名古屋で初開催のセーフガーディング研修会の報告
9月27日、名古屋国際学園(NIS)にて、東海インターナショナルスクール協会(TISA)が主催する初の「セーフガーディング(児童保護)ワークショップ」が行われました。この研修会には、東海地区の多様な学校から70名以上の教育関係者が参加し、児童生徒の安全を確保するための知識と実践を深めました。
安心して学べる環境の構築
研修のテーマは「Building an Ecosystem of Care(安心して学べる環境づくり)」で、午前9時から午後3時30分まで、教育者たちが集まって交流と学びの時間を設けました。始まりは、名古屋国際学園の学校長、Matthew Parr氏とセカンダリー教頭のLisa Nnadozie氏のプレゼンテーションです。彼らは参加者に対して、セーフガーディングの基本概念とその重要性についてしっかりとした理解を促しました。
ワークショップの内容
ワークショップは、以下の四つの主要なセクションに分かれて進行しました。
1.
共通理解の構築では、セーフガーディングについての基本的な概念や、各校の責任範囲を確認し、自校の現状を評価することで、重点課題を見極めました。
2.
安全な学校を支えるポリシーとして、児童保護に必要な方針、行動規範、安全な採用手続きなど、学校を守るために欠かせないポリシーを参加者全員で確認しました。
3.
ポリシーから実践へでは、ただの文書整備にとどまらず、職員研修や生徒の声を反映させる方法、さらには環境をどのようにデザインするかについて積極的な意見交換が行われました。
4.
振り返りと行動計画では、各校が具体的な行動計画を策定し、TISA全体での協力体制や共通理解を推進しました。
参加者の声と学びの成果
研修には、TISAネットワークに属する学校の指定セーフガーディング担当者、カウンセラー、看護師などの専門職が多数参加しました。参加者たちは、研修を通じて強固なポリシーに加え、『ケア』という精神を学校文化に根付かせる重要性を再認識したと口をそろえました。これにより、各校は行動計画を具体化し、全体のセーフガーディング推進に向けた共同の取り組みを確認し合いました。
主催者は、「参加者の多さと高い関心は、子どもたちに安全で温かい環境を提供したいという学校の情熱を反映しています。この研修は、TISA全体でのセーフガーディングの進展にとっての重要なステップとなった」とコメントしました。
名古屋国際学園(NIS)について
名古屋国際学園は1964年に創立し、昨年60周年を迎えた中部地方で歴史ある国際的な教育機関です。約500名の在校生が36か国から集まり、多文化共生の中で国際バカロレアを基盤とした教育を受けています。学校法人として常に進化を続け、国際的人材の育成に力を注いでいます。
NISはその一環として、地域社会における子どもたちの安全を最優先に考え、今後もセーフガーディングの重要性を広めてまいります。