小田急ビルサービスが業界初の全社DX基盤にAlli LLM App Marketを導入

小田急ビルサービスが新たに導入するAI技術

昨今、企業の生産性向上のためにAI技術の活用が進んでいます。特に、業務の効率化を図るため、生成AIや言語モデル（LLM）が注目されています。そんな中、小田急ビルサービスが業界で初めてAllganizeの生成AI・LLMアプリプラットフォーム『Alli LLM App Market』を導入することを発表しました。2025年5月からの運用開始を予定しており、業界全体のDX推進に向けた一歩となります。

DX推進の背景

小田急ビルサービスは、労働人口の減少や人手不足といった厳しい社会課題に直面しています。それに対抗するため、中期経営計画では「DXの推進」というテーマを掲げており、持続可能な事業基盤を目指しています。2024年には経済産業省のDX認定制度において、総合ビルメンテナンス業界では初めて『DX認定事業者』としての認定が下りるなど、積極的にDX施策を展開してきました。今回のAlli LLM App Marketの導入により、業務の質と顧客満足度の向上を目指します。

Alli LLM App Marketを選んだ理由

小田急ビルサービスは、Alli LLM App Marketの導入を決定するにあたって、いくつかの特徴を評価しました。特に、以下の点が採用の理由となります。

1. 迅速な業務ニーズへの対応
Alli LLM App Marketでは、標準アプリに加えて、業務に特化したオリジナルの生成AIアプリも簡単に作成できるため、業務効率の向上が図れます。

2. 即座に理解できる根拠の提示
生成される回答に関しては、その根拠をファイルとともに明示する機能があり、信頼性が高い点も評価されたポイントです。

3. 料金体系の柔軟性
従量課金型の多くの生成AIツールとは異なり、Alli LLM App Marketは利用量ベースで利用できるため、全社展開時のコストパフォーマンスが良好です。

4. 手厚いサポート体制
トライアル段階からの利用者支援が充実しており、DXパートナーとしての信頼性も高いとされています。

今後の展開

今後、小田急ビルサービスでは、Alli LLM App Marketを用いて段階的に業務を展開していく予定です。初期段階では、報告書や稟議書などの文書作成支援を中心に、AIチャットボットを用いた社内問い合わせ対応の自動化などを進める予定です。この導入により、業務の生産性向上が期待されています。

業界からの反響

小田急ビルサービスの常務取締役石原剛様は、「業界が抱える労働力不足や働き方改革に対して、DXを推進していくことが重要」と述べ、AllganizeのAlli LLM App Marketを導入できたことを非常に喜んでいると語りました。これにより、定型業務の負担を軽減し、従業員がより専門性の高い業務や顧客対応に集中できる環境がようやく整うと期待されています。

Alli LLM App Marketについて

Alli LLM App Marketは、ノーコードでアプリを作成できるだけでなく、プロンプト不要で各種業務に直結するAIソリューションを提供します。ドキュメントからの回答自動生成や契約書の確認など、多岐にわたる業務に活用可能です。これにより、企業は生成AIを効果的に業務に組み込むことが可能となり、プロンプト作成やデータ特化の障壁を取り除いています。全社的な業務プロセスでのAI活用を目指す小田急ビルサービスにとって、この導入は重要なステップとなるはずです。