令和8年度税制改正を受けた経営者の意識調査結果とM&A時の手取り額の考察
M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社が行った「令和8年度税制改正とM&A時の税引後手取り額に関する意識調査」によれば、事業承継に関心を持つ経営者の約7割が新しい税制改正について認知している一方で、自社への影響を具体的に理解している経営者はわずか15.5%にとどまっていることがわかりました。具体的な内容を理解している経営者が少ない背景には、経営者の日々の業務における専門性の違いや情報収集の方法が挙げられます。
調査の概要
本調査は、760人の経営者を対象に実施され、税制改正についての認知度やM&Aの際に重視される手取り額の重要性が問われました。調査期間は2026年4月28日から29日で、インターネットを通じてデータを収集しています。
認知度と影響の把握
調査結果によると、令和8年度税制改正について「知っている」と回答した経営者は73.03%に上りますが、実際に詳細を調べている経営者はわずか24.50%と低い数字です。残りの経営者は報道や他者からの情報でのみ把握しており、具体的情報を調査する動きが鈍いことが示されています。
これにより、経営者の中には自社に与える影響を具体的に理解できていないことがわかります。税制改正が行われることで、特に高額な会社の売却においては、税引後の手取り額が減少する可能性が考えられていますが、その内容までしっかりと理解している経営者は極めて少数です。
M&Aにおける手取り額の重視
調査では、76.2%の経営者がM&Aを検討する際に「売却金額よりも税引後の手取り額を重視する」と回答しています。これは、M&Aは単なる資金調達の手段ではなく、経営者の次の生活設計にも関わる重大な意思決定であることを示唆しています。
特に、76.2%の経営者が手取り額を重視しているにもかかわらず、税制改正の影響を踏まえて相談したいと考える経営者は15.91%にとどまっている点が注目されます。このギャップは、経営者が優先度を置く情報の収集方法や相談行動を見直す必要性を示しています。
専門家への相談状況
税制改正の影響について専門家に相談した経験のある経営者は30.27%と過半数に達していません。相談先として最も多いのは税理士や会計士であり、他の選択肢と比べ突出しています。しかし、M&Aの実行においては税務面だけでなく、売却条件や商談の進め方も重要です。そのため、M&A仲介業者などの専門的な知識を持つ者との連携も重要となるでしょう。
結論
令和8年度税制改正についての認知は広がっていますが、自社への影響をしっかり把握している経営者は少数です。同時に、M&A時における手取り額の重要性は認識されているものの、具体的な行動は伴っていないのが実情です。M&Aを視野に入れる経営者は、早めに専門家と連携し、自社の状況に合った選択肢を把握し、具体的なアクションにつなげることが求められています。
M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社では、税制改正の影響について無料相談を行っています。心配な点があれば、ぜひ専門家の意見を参考にし、一緒に考えていきましょう。