カロテノイドと歯周病
2026-03-23 14:35:48

カゴメと弘前大学が示した、カロテノイドが歯周病予防に寄与する可能性

カゴメと弘前大学が示した、カロテノイドが歯周病予防に寄与する可能性



愛知県名古屋市に本社を置くカゴメ株式会社と弘前大学の共同研究により、皮膚のカロテノイドレベルが高い人々の間で歯周病のリスクが低いことが示されました。この研究は、弘前大学の岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを活用して行われ、推定野菜摂取量を測定する「ベジチェック®」が重要な役割を果たしました。

研究の背景



近年、歯の健康は生活の質(QOL)の維持において重要であると広く認識されています。また、歯周病は循環器疾患や認知症のリスク要因とも指摘されています。日本人成人の約半数が歯周病に罹患しているとのデータもあり、その原因の一つとして口腔内細菌のバランスの乱れが挙げられています。これまでの研究によって、野菜の摂取が口腔内の健康に良い影響を与える可能性が示唆されており、特にカロテノイドが口腔内の炎症を抑制する可能性があると考えられています。

研究内容



本研究は2022年に実施された岩木健康増進プロジェクトの健診データをもとに、咬み合わせが良好な456名を対象に行われました。生体内のカロテノイド量は「ベジチェック®」を用いて評価し、また血液中のカロテノイド濃度も測定しました。その上で、歯周病の有無は歯周ポケットの深さを基に判定されました。

解析の結果、皮膚カロテノイドレベルが高い群では歯周病の有病率が有意に低いことが明らかとなりました。また、血中のルテインやリコピンの濃度が高い方々でも、歯周病のリスクが低いことが確認されました。これにより、カロテノイドが口腔内の炎症や細菌のバランスを保つ役割を果たす可能性が強まったのです。

具体的な結果



解析対象者の平均年齢は48歳で、半数以上が歯周病の診断を受けていました。皮膚カロテノイドレベルの第5四分位(高群)では、歯周病の有病率が第1四分位(低群)に比べて低いことが明確に示されました。また、ベイジアンネットワーク解析によって、カロテノイドが口腔内炎症を抑制し、歯周病の予防につながるメカニズムが示唆されました。

公表と今後の展望



本研究は2026年1月28日に「Nutrition Journal」に掲載され、さらなる研究のための基礎データを提供しています。この研究から得られた知見は、日常生活における野菜摂取の重要性を再認識させ、歯周病予防に役立てるべきであると考えられます。

まとめ



カゴメと弘前大学の共同研究が示した、カロテノイドと歯周病の関連性は、健康な生活の維持に向けた新たな指針を提供します。これからも、野菜食を積極的に取り入れ、口腔健康を維持する重要性がますます高まるでしょう。


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