新しい時代のカラー評価 - Judge LEDの登場
色彩科学の先端を行くX-Rite(エックスライト)が、エネルギー効率の高いLED照明への移行を伴う最新テクノロジー、標準光源装置「Judge LED」を発表しました。これにより、ブランド企業やサプライヤーは、蛍光灯からLEDへのスムーズな移行が可能になります。
LED技術を用いた進化
60年にわたる照明技術の革新に基づいて開発されたこの新しい装置は、環境規制に対応した設計となっています。特に色再現が重要視される繊維、自動車、塗料、プラスチック、包装業界において、正確なカラー評価を実現することが求められています。そのため、LED標準をカラーワークフローに組み込むことは今や必須です。特に蛍光灯とLEDではスペクトルパワー分布(SPD)が異なるため、視覚的な色の認識にも大きな影響があります。
X-Rite社のアルバート・S・ラフォーレ氏は、「Judge LEDは、蛍光灯からの移行に関する未来のソリューション」と語ります。この装置は、U30、U35、CWF、TL84などの蛍光灯に最適化されており、カラーワークフローへの統合を容易にするためのもので、企業は規制要件を満たしつつ、色の一貫性を保つことができます。
Judge LEDの魅力
Judge LEDは、この装置を使用することで、迅速かつ一貫した色評価を可能にします。7つの異なる光源設定があり、LED D50、LEDD65、LED-B2 3000Kなど、業界の標準に基づいた照明条件を再現できるため、さまざまな環境での評価が行えます。以下にその主な特徴を挙げます。
- - 瞬時の起動:待機時間を排除し、日常的な作業を効率化。
- - 安定した照度:安定した強度と色度を提供し、色評価の一貫性を確保。
- - ディレクショナルD65昼光:欠陥検査や表面評価を円滑にし、製品品質を保証。
- - デジタル評価機能:物理サンプルとデジタルマテリアルの比較が可能。
- - 高いエネルギー効率:省エネでありながら、長寿命な照明を実現。
- - 規格準拠:ISO、ASTM、AATCC、BSIの評価基準をクリア。
この装置は、デジタルとビジュアルのワークフローを統合しており、デザイナーや素材サプライヤーが正確なLED下での比較を行えるようになっています。合計的なカラーマネジメントをより効率化するために、X-Riteの各種デジタルソリューションも活用されています。
ローンチイベントのご案内
この度、Judge LEDの発売を記念したバーチャルイベントを以下の日程で開催します。
- - 1月9日(米国開催):英語による技術専門家やブランドオーナーを交えたトークイベント。
- - 1月16日(日本開催):日本語字幕付きイベントも実施します。
両セッションとも参加登録が可能で、後日アーカイブ動画も入手できます。参加希望の方は、下記リンクよりご登録をお願いいたします。
会社概要
X-Rite社は、色と外観に関する技術リーダーとして、製造業者、小売業者などに向けた色彩管理ソリューションを提供しています。本社は米国に位置し、世界中で800人以上の従業員を有する企業です。詳細情報は、
公式サイトをご覧ください。
この新たな標準光源装置Judge LEDが、今後のカラーマネジメントをどのように変えていくのか、非常に楽しみです。