国宝「源氏物語」全点公開
2025-11-03 19:59:27

国宝「源氏物語絵巻」開館90周年特別展、全点公開で魅せる平安の美

国宝「源氏物語絵巻」開館90周年特別展



2025年11月15日から12月7日まで、名古屋市の徳川美術館にて、国宝「源氏物語絵巻」が10年ぶりに全点公開されます。この特別展は、徳川美術館の開館90周年を記念したもので、平安時代から現代に至るまで、多くの人々に愛され続けてきた物語の素晴らしさを、一堂に味わう貴重なチャンスです。

源氏物語絵巻の概要


「源氏物語絵巻」とは、紫式部が著した『源氏物語』を基に、絵と文章で表現した巻物です。平安時代に描かれたこの絵巻は、現存する中で最古かつ最高の作品とされており、国宝として指定されています。特に、徳川美術館と五島美術館が所蔵するものが有名です。

展覧会の見どころ


本展では、徳川本と五島本の2つの異なる形での「源氏物語絵巻」が同時に展示されます。特に、これらの絵巻はそれぞれの経歴や保存方法が異なり、興味深い対比を見せています。徳川本は、保存のために巻子装を解体し、個々の絵と詞書を額装式に変更した経緯があります。一方、五島本も同様の方法で保存されていますが、展示方法や形状が異なるため、それぞれの特性を楽しむことができます。

復元模写事業


特別展の一環として、平安時代の色彩や精緻さを再現するために進められた「平成復元模写事業」もご紹介します。科学技術を駆使して蘇らせた鮮やかな色合いや美しい画風を、その目で実際に確かめることができる貴重な機会です。

人物表現の魅力


絵巻には、多様な登場人物が描かれ、独特なスタイルで表情が表現されています。「引目鉤鼻」という描写法により、その顔立ちは一見すると簡素なのですが、実は細かく工夫が施されています。見る人が様々な感情を感じ取れるような仕掛けが施されているのです。

密通の場面


展覧会では、光源氏の波乱の人生を象徴する不義密通の場面も取り上げられています。「柏木」と「鈴虫」という重要なエピソードが、視覚的にもストーリー的にも豊かな表現で描かれています。これにより、観覧者は物語の深さを体感できることでしょう。

展覧会の詳細


  • - 会期: 2025年11月15日(土)~12月7日(日)
  • - 開館時間: 10時~17時(最終入館は15時30分)
  • - 休館日: 月曜日(ただし、11月24日は開館)
  • - 料金: 一般1,600円、高大生800円、小中生500円
  • - 会場: 徳川美術館 本館展示室

訪れた方々は、平安の王朝の美しさを存分に楽しむことができるでしょう。この特別展をお見逃しなく!


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