エラ再建治療
2025-05-08 11:21:51

日本初の3Dバイオプリンティング技術で進化するエラ再建治療

日本初の3Dバイオプリンティング技術でエラ再建プロジェクトが始動



近年、特に女性を中心に「小顔」への関心が高まり、小顔を追求するひとつの手段として輪郭形成手術が人気を博しています。特にエラ骨を切除する手術は、シャープなフェイスラインを創出するため、需要が非常に高い状況です。しかし、過剰なエラ骨切除による審美的な問題も増えており、こうした患者のニーズに応える新たなアプローチが求められています。

エラ骨切り術の課題



エラ骨切り施術を受けた患者の中には、術後に「犬顎」と言われる不自然な顔貌になったり、エラからオトガイにかけてのラインが凹んでしまったりといった悩みを抱えるケースが増えてきています。こうした患者にとって、一度切除したエラ骨を元に戻すことは非常に難しいものです。ここで新たに「エラ再建プロジェクト」が立ち上がりました。

ザ・プラス美容外科の新技術



2024年、ザ・プラス美容外科では韓国の企業と提携し、日本初となる3Dバイオプリンティングを用いた自家骨に置換される人工骨を導入しました。この人工骨は、ポリカプロラクトン(PCL)とβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)を材料とし、既に韓国での臨床実績を持っているため、信頼性が高いとされています。

この新技術にはいくつかの利点があります。まず、柔軟性があり口腔内からのアプローチが可能なため、顔面に傷を残さずに治療が行える点です。さらに、術後に生体に吸収され、自家骨に置換されるため、見た目にも自然です。また、CTデータに基づいた完全オーダーメイド設計が可能になっており、個々の骨格に最適化された治療が提供されます。

臨床実績とモニター募集



このプロジェクトのもと、ザ・プラス美容外科は既に複数の患者に対して本技術を用いた再建手術を行い、良好な結果を得ています。2025年4月には、形成外科学会にてその成果が発表され、術後の科学的なデータも示されています。

さらに、このエラ再建手術を希望する方に向け、モニター募集が開始されました。対象は、過去に骨切り手術を受けたが、その結果不自然な笑顔やエラの形に悩む方です。技術手技料1,650,000円が無償で提供され、必要なCT解析や設計費用についても低価格で利用できる内容になっています。モニターとして参加することに同意した方には、手術後の検診やSNSへの掲載に協力していただきます。

美容医療の次のステップへ



ザ・プラス美容外科では、美を追求するばかりでなく、患者の機能面にも配慮した手術を心掛けています。このプロジェクトは、美容外科の新たなスタンダードを築く試みでもあり、患者の声をきちんと受け止めて医療の進化へとつなげていきたいと考えています。今後さらに臨床データの蓄積を進め、他の治療法とともにより良い医療を提供していく所存です。


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