やよい軒がインドネシア進出、海外展開の新たな挑戦
日本の人気定食チェーン「やよい軒」が、ASEAN最大の経済を誇るインドネシア市場に進出しました。2023年現在、インドネシアは人口約2.8億人を抱え、向上する経済成長が注目されています。これに伴い、「やよい軒」の1号店が好調な滑り出しを見せており、さらなる店舗拡大を計画しています。
1号店が好スタートを切る
「やよい軒」が進出したインドネシアの1号店「YAYOI GANDARIA CITY MALL」は、その立地からも高い関心を集めています。同店はフィリピンやマレーシアの平均売上を上回る好成績を収めており、これを受けて今後、5年間で10店舗の出店を目指す予定です。これにより、日本の「おいしい食」を現地の人々に届けるサービスを拡充していく考えです。
インドネシア市場の魅力
インドネシアは、世界的にも若い人口構成を持つ国であり、平均年齢は約30歳。経済成長率も年平均4〜6%と安定しており、これにより人々の購買力も向上しています。外食の頻度は世界平均を上回ることから、食文化の拡大に伴う市場の可能性は非常に高いと言えます。
さらに、インドネシアの食文化は煮物や揚げ物が主流であり、日本食との相性も良く、受容性が高い点も魅力的です。「やよい軒」もこのような土壌を背景に、インドネシアの人々に愛されるブランドとなることを目指しています。
海外展開の成功ノウハウを活かす
「やよい軒」は2006年にタイに初出店し、以来、数々の国で成功を収めた実績があります。現在、海外の店舗数は247に達し、全店舗の約4割を占めています。インドネシア市場への進出にはこれまでの経験を踏まえた戦略が生かされています。
店舗のデザインは和を基調としており、日本の伝統を感じさせる雰囲気を醸し出しています。また、営業スタイルもテーブルタブレットによる注文方式を採用しており、現地の消費者のニーズに応えた接客を実現しています。
メニューや価格帯
「やよい軒」のメニューは和の定食を中心に構成されており、バリエーション豊かな料理を取り揃えています。オープン時には18種類の定食、7種類の丼もの、2種類のうどんを提供しており、価格帯は600円から1,600円程度です。特に人気の「すき焼き定食」と「ひつまぶし定食」は、それぞれ約1,420円と1,560円で提供されています。
今後、メニューの拡充も予定しており、より多くの選択肢を提供していく予定です。これからの「やよい軒」の展開が、インドネシアの外食市場に与える影響が大いに期待されています。
店舗情報
- - 店舗名: YAYOI GANDARIA CITY MALL(ガンダリア シティ モール)店
- - 住所: Jl. Sultan Iskandar Muda, Gandaria, Kec. Kby. Lama, Kota Jakarta Selatan
- - 営業時間: 午前10時〜午後10時
- - 席数: 77席
「やよい軒」は今後もインドネシア国内での出店を拡大し、地元の方々に愛される定食レストランとして成長を続けていくことでしょう。日本の料理を通じて新たな文化交流が生まれることに期待が高まります。