68.8%が企業サイトの印象で取引を見送った理由
最近の調査によって、BtoBの取引先選定において企業の公式サイトが果たす役割が浮かび上がりました。実施したのは、Webサイトの制作を手がける有限会社キューポイントで、112名の取引先選定にかかわった人々にヒアリングを行いました。その結果、68.8%が企業の公式サイトの印象を理由に取引を見送ったと報告しています。
サイト印象の重要性
回答者が挙げた見送りの理由の中で最も多かったのは「情報が古く、事業が続いているか不安だった」というもので、44.2%がこの理由に該当しました。続いて「料金・費用の見当がつかなかった」37.7%、そして「実績・取引事例が無く、実力が判断できなかった」36.4%という結果でした。
このことは、企業が信頼を得るために公式サイトの内容がいかに重要であるかを示しています。特にBtoBの取引では、相手企業の真実がわかる情報が求められ、それがない場合は選ばれない可能性が高いことが分かりました。
何が求められているのか?
候補に残る条件として最も重視されたのは「具体的な取引実績・導入事例(実在する企業名・社名入り)」で58.9%の支持。次いで「料金・費用の目安」38.4%、「匿名の事例」36.6%、「わかりやすい説明」34.8%となりました。こうした結果から、企業サイトでは実績や料金に関する具体的な情報が評価され、社名や代表者の顔写真はほとんど重視されないことが明らかになりました。
企業サイトが単なる名刺代わりではなく、実績や料金が利用者に安心感を与える重要なツールであることが分かります。3分の1以上が重視する項目であるため、企業は自己アピールよりも実績の具体性を意識する必要があります。
更新の重要性
また、サイトが更新されていることを評価する人は12.5%にとどまる一方、放置されているサイトは83.0%が評価を下げるという結果も示されました。これは、常に新しい情報を提供することが求められている一方で、徐々に更新が評価されなくなっている現状を表しています。具体的には、「何年も更新されずに放置されている」と見られるサイトは、評価を大きく下げることになります。
生成AIの利用普及
さらに、取引先を探す際に生成AIを利用している人が51.8%に達しました。今や企業の情報収集方法は変化しており、公式サイトが必ずチェックされていることも75.9%となっています。このデジタルシフトは、企業サイトの重要性をさらに高めていると言えます。
自身が発注する側に回ったときの課題
一方で、発注する側になると87.7%が何らかの問題を経験したと回答しており、要件定義書や見積もりの比較が難しいとの声が挙がっています。これにより、相手企業のサイトを批判する一方で、自社の判断材料が不足していることが明らかになりました。
まとめ
この調査結果は、BtoB取引における企業サイトの重要性を浮き彫りにし、特に更新と具体的な情報の提供が求められていることを示しています。今後、企業が互いに正しい評価をし、適切な取引先とつながるためには、この情報が役立つでしょう。また、Webサイトの運用を見直し、発注担当者が求める情報を提供する姿勢が求められます。今後も、企業サイトに関する調査を続け、さらなる知見を発信していきます。