春日井製菓の男性育休制度が注目を集める
春日井製菓株式会社は、2025年7月に厚生労働省が発表した「共育プロジェクト」の好事例として、東海地域で紹介されることが決まりました。このプロジェクトでは、企業が育児に関する取り組みを通じて、男女共に子育てに参加しやすい環境を整える取り組みが評価されています。2025年7月23日から25日には名古屋のポートメッセにて、春日井製菓の男性育児休暇制度がパネル展示され、さらにセミナーで詳しく解説される予定です。
男性社員が育児に参加する体制
春日井製菓では、2016年から男性社員の短期育児休暇制度を導入し、育児に積極的に関わる環境を作ってきました。これは、社内文化として「子育ては男女共に行うもの」という意識作りを進めているためです。特に、社長が家庭を重視し、育児に関与することで、社員にもその思想が広がっています。
社長は、「出産後も安心して働ける職場づくりが重要」と、早くから日本の法制度を見越した取り組みを行ってきました。こうした姿勢により、名古屋市からも「女性の活躍推進企業」として認定されています。
取り組みの背景と進化
2022年に施行された法改正を受け、春日井製菓は男性育児休暇の取得をさらに促進させるために、短期育児休暇制度を廃止し、もっと柔軟で利用しやすい育児休業制度に移行しました。これにより、社員一人ひとりの個別の希望に応じた育休プランを設計できるようになっています。このように、育児に対する社内の意識が「関わる」から「共に育てる」へと変化しています。
経営層も育児休暇の取得促進や職場環境の整備を積極的に進め、社員同士で支え合う社会を築いていることが特徴です。これに伴い、男性育休が「特別なこと」ではなく普通のこととして社内に浸透してきています。
社員の声とその反響
実際に育児休暇を取得した社員たちからは、「どのような制度が利用できるか?」といった質問が自然に生まれるような環境が整っています。また、育休取得に対する不安も緩和するために、自社で用意した資料を基に丁寧にアドバイスをしています。特に多いのは、育休中の手取りが減ることへの不安に対して、安心して制度を利用できるようにサポートを行っています。
名古屋でのセミナーと展示会情報
展示会は、2025年7月23日~25日の間、名古屋で開催されます。春日井製菓は、厚生労働省の共育プロジェクトブースに出展し、男性育児休暇に関する具体的な取り組みを広く紹介する予定です。さらに、7月25日には「カイシャの未来カレッジ」というセミナーが開かれ、人的資本経営についての講演も行われます。
このように、春日井製菓の取り組みは企業の枠を超えて、育児休暇の重要性を広める素晴らしいモデルとして注目されています。今後も多くの企業がこのような取り組みを真似し、家族と仕事の両立を促進していくことが期待されています。
春日井製菓の概要
春日井製菓は1928年に名古屋で創業された菓子メーカーで、キャンディやグミなど、幅広い年齢層に愛されるお菓子を製造しています。『黒あめ』や『ミルクの国』などのロングセラー商品を展開し、健康経営優良法人認証なども取得しています。公式ウェブサイトで詳細情報をチェックすることができます。