新社会人の給与事情
2025-04-24 11:24:14

新社会人の7割が給与研修を受講。給与に関する意識調査から見える現状

新社会人の給与意識調査の結果を深堀り



4月25日は「ファーストペイデー」、つまり初任給の日です。この日は新社会人たちにとって特別な日であり、多くの期待が寄せられています。そんな新社会人の給与に関する意識を探るため、YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』を主宰する税理士の菅原由一さんが、132名の新社会人と150名の先輩社会人に対して意識調査を行いました。

調査の概要



この調査は、2025年4月に行われ、新社会人は18歳から24歳までの男性と女性、先輩社会人は社会人歴5年以上の22歳から30歳未満の男女が対象でした。調査方法はインターネットによるもので、全国からの回答が集められました。特に注目すべきは、新社会人の約70%が給与研修を受講したという点です。

調査結果のポイント


  • - 給与研修受講率: 新社会人の69.7%が給与研修を受けている。
  • - 給与明細の理解度: 先輩社会人の9割がある程度理解しているが、11.3%は理解していない。
  • - 給与の基本知識: 主な知識として「基本給・手取り・額面の違い」が挙げられた。
  • - 手取りの少なさへの驚き: 4割以上の先輩社会人が「手取りが少ない」との声を挙げている。

新社会人の意識と先輩との比較


調査の結果、新社会人の43.2%が「基本給と手取り、額面の違い」を理解しているとのこと。また、賞与にかかる税金や手当についても一定の知識を持つと回答した新社会人は多く、36.4%がその知識があります。一方、先輩社会人は68.7%がこの知識を持っており、全体を通じて先輩社会人の方が給与に関する理解度が高いことが分かりました。

また、「知っていることは何もない」と回答した新社会人は4.6%と少数でしたが、先輩社会人は13.3%とやや多く、育成が十分でない環境も見えるかもしれません。

給与明細を見て驚いたこと


先輩社会人に「給与明細を見て驚いたことはあるか?」と尋ねると、最も多かったのは「思っていたよりも手取りが少なかった」という回答で、43.3%がその意見を述べました。また、税金や社会保険料の引かれ方について驚いたという声も聞かれました。

このように、給与に関する知識の格差が、新社会人の今後のライフプランにどのように響いてくるのかは気になるポイントです。

給与と社会保険料についての解説


税理士の菅原氏によると、給与には「基本給」「額面」「手取り」という三つの主な概念があります。基本給は固定の給料で、額面は手当などを含めた総支給額を指します。手取りは、額面から税金や保険料を引いた後の実際に手元に残る金額です。

給与明細を確認する際は、税金や社会保険料の控除項目が正確であるか、手取り額が合っているか、支給日や締め日が正確に記載されているかをしっかり確認することが大切だと教えています。

例えば、社会保険料は毎月の給与から自動的に引かれますが、その内訳や計算の根拠を理解しておくことも必要です。さらに、春の残業が手取り減少に繋がる可能性もあるため、新社会人は特に注意が必要です。

今後、新社会人たちが初任給をしっかり活用するためにも、給与に関する知識をしっかり深めていくことで、より良いライフプランが築けるでしょう。

まとめ


この調査結果から、新社会人は給与について基本的な理解を持っていることが分かりましたが、先輩社会人との知識の違いや、給与明細に対する驚きを通じて、さらなる学びが必要であることも浮き彫りになりました。給与の知識を深めることで、自分の生活設計に役立てていくことが求められます。


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