トヨクモとモキュラの業務提携
2023年10月、トヨクモ株式会社とモキュラ株式会社は、ウェブカメラを利用した新たなビジネスモデルに向けた業務提携の合意書を締結しました。どちらの企業もクラウドサービスに重点を置いており、特にモキュラはAI技術を駆使した「人の目クラウド」サービスを開発中です。この提携により、トヨクモは新たなkintone連携サービスを通じて、より効率的な業務の実現を目指します。
業務提携の背景
モキュラは、株式会社シャノンの創業者である中村健一郎氏が立ち上げた企業です。中村氏は、そのマーケティングオートメーションツールの開発で得た経験を生かし、新しい技術の開発に取り組んでいます。この確かな実績を持つモキュラと、トヨクモの経験豊かなkintone連携サービスが融合し、新たな可能性が広がることが期待されています。
AIとウェブカメラで業務改善
モキュラが提供する「人の目クラウド」は、AIを活用してウェブカメラ映像から異常を認識する革命的なサービスです。具体的には、次のような機能が備わっています。
- - ヘルメット着用の検知:建設現場などで、規則を守らない行為に即時に対応し、安全を確保。
- - 滞在人数のカウント:混雑状況を把握し、スムーズな運営を実現します。
- - 進入検知:立入禁止エリアへの侵入を監視し、未然に危険を防ぎます。
- - 宅配・置き配の受け取り通知:配達物の到着を知らせ、スムーズな受け取りをサポート。
- - 勤怠・労務管理の強化:未申請の残業や深夜勤務を自動で把握。
これらのサービスは、業務システムとの連携が可能で、必要な情報を適切なタイミングで提供します。特にkintoneとの連携により、企業の業務フローにスムーズに組み込むことができ、効率化が期待されます。
トヨクモの今後の展開
トヨクモは、この提携を通じて「7番目のkintone連携サービス」として、2026年中の新サービスリリースを計画しています。この新サービスは、トヨクモのこれまでの経験とモキュラの革新的な技術が融合した証となります。
また、2025年にはCYBOZU DAYS 2025に参加し、トヨクモブースで新サービスの詳細を紹介する予定です。これにより、多くの企業に新しい業務改善の機会を提供できることを目指しています。
山本 裕次社長のビジョン
トヨクモの代表取締役社長、山本裕次氏は「誰でも利用できる情報サービスの大衆化」を目指しています。これまで監視として利用されてきたウェブカメラを、AI技術で価値のある情報サービスへと革新することが目指されています。これにより、企業内での安全性や効率を高めることができるとしています。
利用しやすく、効果的なサービスの提供は、トヨクモの今後の成長に大きく貢献することでしょう。この新たな取り組みには、大きな期待が寄せられています。
企業情報
設立:2010年8月
URL:
toyokumo.co.jp
事業内容:クラウドサービスの開発及び提供
設立:2025年9月
URL:
mocula.co.jp
事業内容:AIによる画像解析を活用したクラウドサービスの企画及び開発
新しい時代のビジネスを成功に導くため、両社の挑戦に注目です。