SNS講座で学ぶ名古屋学芸大学の取り組み
名古屋学芸大学において、1年生と3年生を対象とした特別なSNS講座が実施されました。この講座では、SNSの発信力の高め方や潜むリスクを理解することが目的です。講師を務めたのは、トガル株式会社の代表である小嶋豊氏で、広報活動やZ世代調査などの多角的な視点から講義が展開されました。
3年生向け:社会人デビューを成功させるSNS活用法
3年生には、これからの臨地実習や就職活動に備えた内容が用意されています。「人生を有意義にするためのSNS講座」と題し、SNSのリスク管理の重要性を中心に、実際の事例を交えた講義が行われました。医療機関や介護施設など、機密性の高い現場での注意点として、プライバシー保護や情報発信におけるリスク回避のポイントが詳しく説明されました。
具体的には、プロフィールの設計や投稿内容の見直しがキャリア形成に直結することが示され、学生たちは友人や講師とともに具体的な疑問を交えながら理解を深めていきました。実際にディスカッションを行うことで、リアルな状況に即した知識を得ることができました。
1年生向け:SNSの危険を察知する力を養う
一方の1年生向けには、成年年齢引き下げに伴った法的なリスクを理解するための講義が展開されました。「大学生が知っておくべきSNS危険察知術」と題し、SNS上でのトラブルの実例が紹介され、自己防衛の方法についての議論が行われました。誹謗中傷や著作権侵害などの具体的な事例を通じ、学生たちは自身の行動がもたらす影響を再考する機会を持ちました。
アカウント設定の見直しや個人情報の漏洩を防ぐ方法、さらには写真投稿時の注意点についても実践的な訓練が行われ、参加者からは「自分を守る方法を知れて安心した」と前向きな反応が相次ぎました。これにより彼らはSNSとの向き合い方を深く理解し、危険を察知する力を養うことができました。
実践的なワークで理解を深める
講義では多くの実践的なワークも行われ、学生たちは架空のSNS投稿を用いてリスクを見つける「危険察知トレーニング」や、自身のアカウント設定を見直す実技などを体験しました。過去のトラブル事例を元にグループで意見を交換し合うことで、SNSリスクを具体的に把握する力が養われました。参加者からは、「自分で気づいて判断する力が必要だと感じた」との感想が出るなど、学びの成果が実感されました。
今後に向けて
トガル株式会社は、SNSが単なる情報発信の手段ではなく、より良いコミュニケーションを生むためのツールであることを強調しています。今後も教育機関との連携を深め、SNSリテラシー教育を推進し、誰もが安心して情報を発信できる社会の実現を目指すことを表明しています。
このようにして名古屋学芸大学のSNS講座は、学生たちにとって意義深い学びの場となりました。詳細についてはトガル株式会社のウェブサイトでも確認できます。今後もSNSの重要性が増す中で、学生たちの安全で効果的な利用法の啓発が求められるでしょう。