防災意識の高まりを受けて調査した浸水対策用品の認知度と使用経験
近年、自然災害の増加によって防災意識が高まっています。特に、浸水対策用品は人々の安全を守るための重要な役割を果たします。今回、愛知県江南市に本社を置くKTX株式会社が実施したアンケート調査の結果を基に、浸水対策用品に関する認知度と使用経験について詳しく見ていきます。
アンケート概要
KTX株式会社は、自動車金型メーカーとして培った解析技術を活用し、防災関連製品『スーパー止水番2』などの製造・販売を行っています。今回の調査は、川柳投稿キャンペーンに関連して、浸水対策に特化した内容で行われました。対象者は「テーマは“雨と私”」を掲げたキャンペーンの応募者で、有効回答数は375。調査は2025年6月16日から7月15日の間に実施されました。
認知率の結果
調査結果によると、浸水対策用品の中で最も認知されているのは「土嚢」で、その認知率はなんと87.7%に達しました。次いで「止水シート」が44.0%、そして「止水板」が35.5%という結果となりました。「水嚢」の認知率は29.3%です。これを見ると、多くの人が浸水対策=土嚢を積むという認識を持っていることが分かります。
使用経験の実態
次に使用経験について調査したところ、「土嚢」を使ったことがある人は34.9%。一方で、止水シートや止水板、水嚢はそれぞれ10%未満という非常に少ない結果でした。このことから、多くの人が未使用であることが明らかになっています。事前の準備が重要であることは分かりますが、実際に購入して使用するまでには行動が伴わないようです。
性別による認知の差
性別で見ると、「土嚢」の認知率は、男性が89.6%、女性が85.7%と大きな差はありませんが、「止水板」では男性が45.5%、女性は23.8%と20ポイント以上の差が見られました。軽量で取り扱いやすい止水板ですが、女性の認知度が低いため、今後はその普及が期待されます。
年代別の認知状況
年代別に見ると、土嚢の認知率は40代以上で90%を超えますが、20~30代では80%弱となっています。一方で、止水板は60代以上では50%前後と認知度が高いですが、20~30代は20%台前半という結果です。このことは、主に中核世代での認知拡充が課題であることを示しています。
今後の展望
防災・減災用品は、日常的に使用されるものではありませんが、いざという時のためには欠かせないものです。今回の結果を踏まえると、より便利で効果的な新製品を開発し、その魅力を広めることが重要だと言えるでしょう。特に、止水板のような新しい取り組みを広めることで、多くの人が浸水対策に取り組むきっかけとなるかもしれません。
KTX株式会社は、今後も防災に関する啓発を行い、地域の安全に貢献していく構えです。詳細は、
KTXの防災・減災製品サイトをご覧ください。