能登半島地震支援の新プロジェクト
愛知県名古屋市に本社を置くEthicalJapan株式会社は、能登半島地震の被災者の声を元に開発された「多機能洗剤」を使った寄贈プロジェクトをクラウドファンディングサイトCAMPFIREで始めました。このプロジェクトがどのように生まれ、どのように進められていくのかを紹介します。
災害時の困りごとに応える
2024年に発生した能登半島地震では、多くの人々がさまざまな被害に苦しみました。当社は現地でボランティア活動を行い、「洗濯ができない」という深刻な問題に直面しました。水や電気が止まる中で、避難所生活を送る方々の困難な状況を目の当たりにしました。
「水も電気も止まっていて、着替えすらままならない」「洗濯のために車で半日かけてコインランドリーに行っている」といった声が多く聞かれ、私たちはその現実を見逃すことができませんでした。衣類を清潔に保つことの重要性は、衛生面だけでなく、心の安定にとっても欠かせないものです。
多機能洗剤の開発
このような現地の声を背景に、当社は「災害備蓄用の備える洗濯」という新たな視点から無添加の洗剤を開発しました。この洗剤は、特別なツールを使わなくても、バケツ1杯の水に浸けるだけで汚れをしっかり落とすことができ、手洗いも不要です。高い除菌、脱臭、脱脂、洗浄力を持ち、災害時でも衛生的な衣類環境を実現します。
さらに、この洗剤は界面活性剤を使用していないため、赤ちゃんや敏感肌の方々にも安心です。私たちはこれまで多くの防災イベントでこの洗剤を紹介し、参加者からは「こんな洗剤は初めて見た」という驚きの声や、「災害時の盲点に気付かされた」といった共感を得ました。
参加方法と寄贈の仕組み
今回のクラウドファンディングプロジェクトでは、支援者の方々に多機能洗剤をお届けしつつ、同時に被災地への寄付が行われます。「自分の支援が誰かの生活を楽にする」という想いを具現化するための仕組みです。具体的な支援方法としては、応援プランや実用的なプラン、被災地支援プランなどが用意されています。それぞれのプランには、使用可能な洗剤のセットが含まれ、寄贈品として被災地へお届けするためのリターンも設けられています。
支援者が多機能洗剤を手にすることで、その使用が直接、災害時の方々の生活の質を向上させることにつなげられます。また、この寄贈は、NPO法人防災バンクを通じて被災地に届けられます。彼らは現地の状況を見て、適切な場所に配布してくれる信頼のおける団体です。
心の支えを育む
洗濯ができる日常を取り戻すということは、実は非常に大きな意味を持つのです。災害時において、清潔な衣類は心の安定や人間としての尊厳を保つ基盤となります。小さな支援が被災地にとっての大きな希望となり、より良い未来への歩みを支えることになります。
私たちは、このプロジェクトを通じて洗濯という観点から支援を行い、被災地の方々や社会全体に寄り添った取り組みを推進していきます。この新しい形の支援プロジェクトに、ぜひともお力を借りたいと思っています。皆さんの温かいご支援を心よりお待ちしております。