グローバルITサービスの強化へ向けた新たな提携
2025年6月17日、愛知県名古屋市で豊田通商システムズ株式会社(以下、TTS)とMORO TECHNOLOGY株式会社(以下、MTC)が戦略的な資本提携を実施することを発表しました。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、日系グローバル企業に対するITサービスの提供をより充実させていく方針です。
提携の背景
TTSは、豊田通商株式会社の100%子会社として、国際的にITサポートを展開する企業です。MTCは最先端のデジタル技術を駆使したエンジニアリング力を持つ、MORO GLOBAL BVの子会社です。この度の提携は、TTSがMTCの株式35%を取得する形で行われ、主に自動車業界を中心にグローバルな支援を目指します。
目指すサービスの強化
この戦略的資本提携によって強化されるサービスは、特に以下のポイントに注力されます。
1. グローバル展開の加速
MTCは、これまでの欧州展開に加え、さらにアメリカやアフリカ市場への事業展開を推進していきます。TTSは自身のグローバルな経験を活かし、MTCのエンジニアチームを強化することで、日系企業の海外進出やデジタルトランスフォーメーション(DX)、AI開発を後押しすることが期待されています。
2. 専門性に基づくサポート体制
MTCの高い専門性を持ったエンジニアたちが、TTSの広がるグローバルネットワークを通じて、海外プロジェクトへの迅速な支援を行う体制が整います。これにより、各地域における個別のニーズに対する柔軟かつ迅速な対応が可能となります。
3. 長期的なパートナーシップの深化
本提携は2019年からの協力関係を一層深化させるものであり、両者は共通の目標に向かって連携し、日系企業に対して高品質なサービスを提供し続ける意向を表明しています。TTSの渡辺社長は、MTCの高度なスキルを活用し、トヨタグループのグローバル拠点への支援の充実を図ります。
双方のコメント
この提携に際し、TTSの渡辺社長は「MTCの専門性を活かし、日系グローバル企業へも積極的に提案していきたい」と述べました。一方、MTCのマリオスCEOは「TTSとの提携は当社にとって重要な意味を持ち、全てのお客様により高いサービスを提供する機会を創出する」と語っています。
おわりに
豊田通商システムズとMORO TECHNOLOGYの提携は、今後の日系企業にとって新たなチャンスを生む旗頭となり、グローバルな市場での競争力を高めていくことでしょう。両社の今後の展開に大いに期待が寄せられています。詳しくは、各社の公式ウェブサイトやプレスリリースを通じて確認できます。