株式会社イノセンスが革新的洗浄剤『VB1000』を発表
愛知県名古屋市に本社を構える株式会社イノセンスが、新しい高機能洗浄剤『VB1000』を発表しました。この製品は、世界的なPFAS(有機フッ素化合物)規制の強化への対応として開発され、合成化学物質を一切使用せず、安全性と高い洗浄力を兼ね備えています。これからの製造業に必要不可欠な洗浄剤として、様々な業界において利用が期待されます。
PFAS規制の背景とその影響
PFASはその環境残留性の高さや発がん性、生殖毒性の懸念から、特にEUで製造・使用が厳格に制限されています。2025年にはEU全体で包括的な規制が施行される見込みで、日本国内でもPFAS関連の規制が拡大することが予測されています。このような背景下で、半導体や精密機器の製造においては、PFASの代替品が早急に求められており、イノセンスの『VB1000』はそのニーズに応えるものだと言えるでしょう。
『VB1000』の特徴
イノセンスの『VB1000』は、全く新しいアプローチに基づく洗浄剤です。以下のような特性を持っています。
- - 成分構成: 水と微量のミネラルのみを含んでおり、PFASや合成化学物質、界面活性剤、有機溶剤は一切使用していません。
- - 安全性: 第三者機関による試験で、PFOS及びPFOAは検出限界以下であり、リスクアセスメント管理が不要な製品です。
- - 法令遵守: 労働安全衛生法などの主要法規に適合しており、取り扱いや保管が非常に容易です。
- - 環境負荷の低減: 原料が水とミネラルのみのため、環境への負荷も低く、安全性が高いとされています。
多様な業界での活用が期待される
『VB1000』は、電子部品や医療機器、自動車部品など、様々な業界の洗浄工程での利用が可能です。従来の洗浄剤に代わる新基準として、高い洗浄力を持つことが確認されています。具体的には、S45C、SUS304、C1020、ポリカーボネート(PC)等の素材に対し、拭取りやスプレー、浸漬、超音波洗浄において、ほぼ100%に近い効果で水溶性切削油や微粒子を除去できることが実証されています。
特に、引火性や毒性、腐食性がないため、作業者や設備へのリスクが大幅に低減されています。また、高アルカリ性(pH12)にもかかわらず、金属やゴム、樹脂への影響がほとんどないことも確認されています。
持続可能な製造への貢献
『VB1000』は、環境負荷を最小限に抑えた持続可能なものづくりにも貢献します。企業のESG経営やSDGsの達成を後押しし、サプライチェーン全体でのリスク回避とブランド価値の向上に寄与するでしょう。
お問い合わせ
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『VB1000』は、今後の製造業に欠かせない革新の洗浄剤として、多くの企業での採用が期待されています。