韓国料理ブームの現在地とこれからの動向を探る
韓国カルチャーが日本に浸透する中、K-POPや韓国ドラマが人気を博し、最近では韓国料理も身近な選択肢に上がっています。しかし、長引く韓国グルメの人気は、実際の店舗の開業数にどのように影響しているのでしょうか?ここでは、全国における店舗の開業データを基に、2023年の韓国料理の現状とこれからの展望について詳しく見ていきたいと思います。
開業数は減少傾向に
株式会社Reviewが行った調査によると、韓国料理に関連する店舗の開業数は、2023年をピークに、徐々に減少していることがわかりました。具体的には、2022年の267件から2023年には298件と一時的に増加したものの、2024年には259件、2025年には247件と、2年連続で前年を下回る予測が立てられています。
この動きは、過去数年の韓国グルメブームが一段落し、少しずつ落ち着いたことを反映しているかもしれません。ただし、興味深いことに、2024年と2025年も年間200件以上の開業数を保っており、韓国料理に対する関心が依然として高いことを示しています。
都市部に集中する開業数
次に、開業数を都道府県別に見ると、東京都が563件で最も多く、大阪府418件、愛知県210件、兵庫県181件、神奈川県180件と続きます。特に東京と大阪だけで981件となり、全体の約30%を占めています。この結果からは、韓国料理が身近になった今でも、新たな店舗の開業が大都市を中心に集中していることが見えてきます。
なお、愛知県も210件が開業しており、韓国料理が地域に浸透していることが窺えます。開業データを見ると、新大久保や大阪のコリアタウンなど特定のエリアだけでなく、愛知をはじめとした他の主要都市でも広がりを見せています。
多様なエリアでの開業
市区町村別に見てみると、新大久保のある東京都新宿区が66件で最多を誇ります。しかし驚くことに、大阪市の中央区、北区、生野区といったエリアがTOP5に3つも名を連ねています。
- - 2位:大阪市中央区(60件)
- - 3位:大阪市北区(53件)
- - 4位:大阪市生野区(51件)
このように、同じ大阪でも生野区はコリアタウンとして知られる一方で、中央区や北区には繁華街が広がっています。言い換えれば、韓国料理が楽しめるエリアは特定の街に限定されず、様々な人々の日常的な選択肢として存在することが分かります。
さらに名古屋の中区や神戸の中央区、札幌、横浜といった各地域でも新たな店舗が開業しており、韓国グルメは娯楽ではなく、日常の食文化として定着つつあることを強く感じさせます。
現在地と将来展望
韓国料理店の開業数は今後も落ち着きが見られる中で、地域ごとの変化は続いています。新大久保や生野区だけではなく、大阪・名古屋・神戸など、各地の都市に韓国料理店が点在していることは、料理がただのトレンドではなく、日常生活の一部として根付いてきている証拠と言えます。
今日では、「韓国料理を食べに行く」という行動は、話題を追いかけるだけのものではなくなり、日常的な選択肢になっています。韓国カルチャーに対する興味が続く中、韓国料理に対するニーズも変化しているのかもしれません。今後も、全国各地での韓国料理の動向に注目が必要です。