名古屋市の笠寺幼児園が新制度に選定!
名古屋市南区に位置する笠寺幼児園が、2025年10月からスタートする「こども誰でも通園制度」の実施園として選ばれました。この新しい制度は、育児に対する孤立感を軽減し、様々な家庭に平等な保育の機会を提供することを目的としています。申し込みは2025年8月から開始され、名古屋市民の生後6か月から3歳未満のお子さんが対象となります。これにより、保育所に通っていない約6割の子どもたちがよりアクセスしやすい環境が整います。
背景:育児不安の解消が急務
近年、核家族化が進行する中、育児に関する不安や疲弊が増えており、これが社会問題となっています。特に、初めての子育てを行う家庭においては、子どもが保育所に通っていないことから社会との接点が少なく、孤立を深めるケースが多いです。このような状況を打開するために、国は2023年6月に「こども未来戦略方針」を策定し、同制度の導入を提唱しました。
現在の施策と新制度の目的
笠寺幼児園は既に「リフレッシュ保育」を実施しており、これまで様々な子育て家庭を支えてきました。昨年度の一時保育の利用件数は507件に達し、多くの家庭が育児の合間に少しでも休息を取るためにこのサービスを利用しています。新たに導入される「こども誰でも通園制度」により、保育の機会が広がることが期待されています。
笠寺幼児園の理念
笠寺幼児園の園長・横井雅哉氏は、制度の導入により保育の対象になりにくかった家庭のお子さんたちがアクセスできるようになることで、より多くの子どもたちが新しい経験を積む場が得られると語っています。保護者からは「短い時間でも自分の時間が持てることが心の大きな支えとなっている」という声もあり、安心して預けられる場所としての役割の重要性が改めて確認されています。
利用方法について
制度の利用は以下の流れで進めます:
1. 名古屋市の専用サイトで利用申請
2. 事務センターで申請受付
3. 国システムでの事前面談申し込み
4. 事前面談の実施
5. 利用希望日の予約
6. 利用開始
詳細な情報は名古屋市の公式ウェブサイトでご確認いただけます。
みなみ福祉会の取り組み
社会福祉法人みなみ福祉会は、昭和26年から地域に根ざした保育サービスを提供しています。近藤理事長は保育のICT化を推進しながら、質の高い福祉サービスの提供を目指しています。地域子育て支援拠点では、育児に関する様々な相談にいつでも応じており、訪れる家庭を支える場としても機能しています。
今後も多様化する子育てニーズに応えるべく、みなみ福祉会は「誰もが繋がり、助け合う社会」を目指していきます。従来の「リフレッシュ保育」に加え、新たに始まる「こども誰でも通園制度」を通じて、地域との絆を深め、家庭を支える取り組みを進めていく所存です。