ミスミのアルミフレーム設計ソフトがAMR開発の新基準に
近年、製造業や物流業界における労働力不足が深刻な問題となっています。これに対応するため、自動化の導入が急務とされており、特に自律走行搬送ロボット(AMR)は注目を集めています。株式会社ミスミグループ本社が提供する「MISUMI FRAMES」は、IDEC株式会社が開発するAMR開発キットに採用され、開発プロセスに革新をもたらしています。
AMR開発の課題
AMRはその柔軟な搬送ルートを設定できる特性から、工程間配送職場での導入ニーズが高まっています。しかし、AMRの内部での安全性や移動のための高度な設計技術が求められるため、企業が自社内でAMRを開発するには平均1年半の時間を要していました。この長期間にわたる開発サイクルが、多くの企業にとっての導入障壁となっていたのです。
IDECの解決策
IDECは、FA機器メーカーとしての長い歴史を持ちながら、AMR開発に特化した「SWD Build KIT」を開発しました。このキットは、車体設計や安全制御などがパッケージ化されており、AMRの開発に必要なプロセスを効率化します。さらに、IDECはMISUMI FRAMESを採用することで、標準化された車体モデルデータを利用し、カスタマイズを可能にしました。
MISUMI FRAMESのメリット
MISUMI FRAMESの採用により、次のような効果が実現されました:
1.
開発期間の短縮:従来の1年半が最短で半年にまで短縮。
2.
設計の標準化:専門知識がなくとも簡単に車体設計が可能。自社用にカスタマイズも容易。
3.
安定した供給:ミスミのグローバルな部品供給網により、安定した部品調達が実現。
IDECの見解
IDEC株式会社のモビリティソリューション部で製品企画を担当する神山広輔氏は、MISUMI FRAMES選定の理由について次のように述べています。「お客さまとの対話の中で、MISUMI FRAMESに対する高評価を多くいただいていました。それなら、幅広く受け入れられているツールを使うべきだと考えました。直感的な使いやすさや、締結部品の自動配置機能は、我々の開発速度を大幅に向上させます」。
ものづくりの未来へ
ミスミは「デジタルモデルシフト」を成長戦略に掲げており、ITやAIを駆使してものづくり現場の生産性をどんどん向上させています。今後も新たなサービスを通じて、設計や調達のプロセスを効率化し、「時間価値」を創造していくことを目指しています。
まとめ
MISUMI FRAMESがIDECのAMR開発キットに統合されたことで、短期間で柔軟なクオリティの高い車体設計が実現しました。今後も、製造業の自動化促進に寄与するこの革新的なソリューションから、多くの企業が恩恵を受けることでしょう。