名古屋市港防災センターで妖怪と共に学ぶ！災害防止企画展開幕

名古屋市港防災センターで特別な企画展が始まる！

名古屋市港防災センターにて、2025年5月20日から8月31日まで「百鬼騒乱～災いと妖怪伝承～」という企画展が開催されています。この展示は、妖怪と防災の専門家たちが集結して制作されたもので、日本の災害とそれにまつわる妖怪伝承を紹介する目的があります。

日本と災害、そして妖怪の関係

日本は地理的に多様な特徴を持つ国であり、そのため数多くの地震や風水害、感染症といった災害に見舞われてきました。そのため、日本各地ではこれらの災害に関連した妖怪や伝承が生まれてきたのです。本企画展では、これらの歴史を深く掘り下げ、人々がどのように災害と向き合い、心の安寧を求めて喩えたかを様々な観点から紹介します。

展示の中では、豪雨の妖怪としての「龍」や、洪水を象徴する「河童」、土砂災害を結びつける「法螺貝」など、多彩な妖怪のエピソードが紹介されます。これを通じて、私たちがどのように自然現象を理解し、その中に潜む不安を癒すために妖怪に救いを求めてきたかが理解できます。

令和の妖怪発信地、名古屋市港防災センター

本企画展は、名古屋市港防災センターと全国科学館連携協議会の助成金を受けており、展示内容は多岐にわたります。本物の法螺貝や土鈴、さらには絵馬など、妖怪や災害に関係する実物に触れることができる展示は、訪れる人々にとっての大きな魅力となっています。

さらに、地震の揺れを直前に感知する魚の動画や、火災旋風の模様を映し出す名古屋中・高等学校制作の映像なども展示され、視覚的にも楽しめる内容となっています。妖怪の物語や日本の深い災害の歴史を感じることができる貴重な体験ができます。

企画展に関連するイベントも充実！

この企画展に合わせて、7月と8月には関連イベントやワークショップが多数実施されます。特に7月19日から21日には「夏だ！ホンキの妖怪まつり！」と題した夏イベントが開催されます。これに加えて、毎週土曜日には「自由研究のおてつだい」というワークショップも行われ、夏休みに向けて気になるテーマを学ぶことができます。

例えば、7月19日には兵庫県立人と自然の博物館の高田知紀さんによる「妖怪を探して自然災害に備えよう！」というワークショップが予定されています。参加者は自然現象の中で妖怪を探し、どのようにして災害に備えられるかを学びます。高田さん自身が震災を経験した専門家だけに、リアルな視点での話が聞ける貴重な機会です。

自由研究にぴったりなワークショップ

さらに、8月9日には「どうぶつ科学コミュニケーター」大渕希郷さんによるワークショップ「感覚を研ぎ澄ませ！動物から学ぶ！？災害サバイバル」が開催されます。このイベントでは、動物たちが持つ特殊な能力を理解し、どのように災害に備えるかを学ぶことができます。本物の動物たちとのふれあいも楽しめるので、子供たちにとっても素晴らしい経験となるでしょう。

おわりに

名古屋市港防災センターの「百鬼騒乱～災いと妖怪伝承～」企画展は、ただの展示でなく、私たちの生活と密接に関連している災害について考えるきっかけを与えてくれます。妖怪を通じて災害に備え、地域の文化を再認識する貴重な時間をお楽しみください。入館料は無料で、気軽に訪れることができますので、家族や友人と一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか？