特別展「エイリアンプラント・バスターズ侵略的外来植物対策展」
今年の夏、豊橋市自然史博物館では、特別企画展「エイリアンプラント・バスターズ侵略的外来植物対策展」が開催されています。この展示では、日本に侵入している「侵略的外来植物」の生態や駆除技術に焦点を当て、その対策について学ぶことができます。
侵略的外来植物とは?
侵略的外来植物は、もともとその地域に存在しない植物であり、他の生態系に大きな影響を及ぼす存在です。これらの植物は、農林水産業や治水、さらには私たちの生活にまで影響を及ぼす可能性があります。例えば、「オオバナミズキンバイ」は水田を圧迫して稲に影響を与えたり、水路を詰まらせる原因になったりします。
豊橋市とヒガタアシの成功事例
豊橋市は、この侵略的外来植物の一つである「ヒガタアシ」に対して特に成功を収めています。地域社会の協力を得ながら、迅速に対応することでほぼ根絶に成功しました。このような迅速な対応が、今後の他の侵略的外来植物対策にとっても重要であることが分かります。
展示内容と目玉
この特別展では、実際に使われている駆除機械や技術が展示されています。注目は、海外から導入された「水陸両用水草刈取船」です。この機械は水草の駆除に特化しており、実際に動いている様子を見られる貴重な機会です。さらに、侵略的外来植物の生態を詳細に示した模型や、各種の駆除技術についても触れることができます。
トレーディングカードの発売
また特筆すべきは、この展示と連動して発売される「トレーディングカード」です。こちらのカードは、侵略的外来植物をテーマにした全50種類が用意されており、植物32種類、昆虫13種類、そしてシークレットカードも含まれています。これらのカードには、各生物の特徴を捉えた写真と博士が書き下ろした解説が付いています。市民が自身の目で早期発見し、外来種の動向を報告できるようにQRコードも搭載されています。
開催概要
- - 会場: 豊橋市自然史博物館 特別企画展示室
- - 開催期間: 7月11日(金)~8月31日(日)9:00~16:30(入場は16:00まで)
- - 休館日: 月曜日、7月22日(ただし7月21日と8月11日は開館)
- - 観覧料: 大人900円、小中学生300円、未就学児無料(豊橋総合動植物公園入園料は別途必要)
特別企画展記念解説会
展示に関連した解説会も行われており、現場で駆除作業をしているプロフェッショナルの話が聞けます。解説会は複数回に分かれており、外来植物の駆除に関する貴重な情報が得られるでしょう。
この機会に、豊橋市の自然と環境問題について新たな視点を得てみてはいかがでしょうか?