秋に増える「秋バテ」:多くの人が感じる体調不良の実態と解消法
近年、涼しい秋が到来するも、夏の疲れが残ったままの人々が増加していることをご存じでしょうか?特に、朝と夜の気温差が大きくなるこの季節、体や心に不調を抱える人たちが「秋バテ」に悩まされています。理学療法士であり、YouTubeチャンネル『腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】』を運営する山内義弘さんによると、今年の調査結果からは、なんと半数以上の人々が「秋バテ」を実感していることが明らかになりました。
秋バテとは何か?
「秋バテ」とは、夏から秋にかけて体調が優れない状態のことを指します。特に、だるさや疲れが取れないと感じる人が多く、これは一般的に寝不足や気温の変化が原因となっています。今回の調査では、回答者の72.6%が「だるさ・疲れが取れない」と回答し、そのほかにも「眠気や睡眠の質の低下」「気分の落ち込み」を訴える人も多かったことが報告されました。
調査結果から見える背景
調査結果からは、この「秋バテ」を引き起こす原因として「夏の疲れ」が32.7%とトップであり、次いで「朝晩の寒暖差」が24.1%となっています。夏の間に確かに受けた熱中症や睡眠不足が、季節の変わり目に影響を及ぼしているのです。さらに、冷房の使い過ぎも身体を冷やし、自律神経に悪影響を与える可能性があります。
秋バテの影響
特に働き盛り世代においては、秋バテが仕事に影響を及ぼすことがわかっています。「集中力が続かない」と答えた人は46.9%、さらには「気分が沈みがちになる」人は36.3%に達しており、仕事や家庭でのパフォーマンスが低下する恐れがあります。
秋バテの解消法
理学療法士の山内先生は、秋バテを解消するためのいくつかの方法を提案しています。
1. 自律神経を整える
自律神経のバランスを保つことが重要です。日中の日光を浴びることでセロトニンの分泌を促し、夜はリラックスしてメラトニンの分泌を助けるような生活リズムが大切です。
2. 正しい姿勢を意識する
ストレートネックや猫背の改善が、血流を良くし、疲労感を軽減することにつながります。日常生活での姿勢を見直すことは、秋バテ対策として非常に効果的です。
3. 簡単なセルフケア
山内先生は「絆創膏」を使用した方法も紹介しています。首の後ろの筋肉を軽く緩めることで、呼吸が深くなり自律神経が整います。
絆創膏ケア方法
1. 首を軽くおじぎし、「頸椎7番」を探します。
2. そこから左右の斜め上方向に、V字型で絆創膏を貼ります。
これを行うことで、身体の緊張をやわらげ、リフレッシュを図ることができるのです。実際に貼った後に楽に呼吸できたり、首周りが軽くなったと感じたら、効果が出ている証拠です。
まとめ
秋は日照時間が短くなりがちで、身体も心も影響を受ける時期です。特に「秋バテ」に悩む多くの人々にとって、生活習慣の見直しやセルフケアが重要です。適度な運動、良質な睡眠、正しい姿勢を心がけて、心身共に健康な秋を過ごしましょう。