高齢者施設で実現した夜間見守りシステムの革新
高齢化社会が進む中、福祉施設における職員の負担軽減と利用者の安全が重要な課題となっています。今回は、和歌山市にある社会福祉法人福美会が運営する「ソーラス」における新たな取り組みについてご紹介します。
この施設では、2023年12月に増床工事を実施し、新たに有料老人ホーム事業を開始しました。運営方針として掲げたのは、職員の負担を軽減しつつ、利用者が安心して過ごせる環境づくりです。そのために導入されたのが、株式会社バッファローの法人向けWi-Fiアクセスポイント「WAPM-1266R」です。
職員一人による夜間見守りの実現
新しいWi-Fi環境が整備されたことで、業務支援機器とスマートフォンが連携し、職員一人による夜間の見守りを実現しました。これにより、業務の効率化が図られ、利用者も安心して夜を過ごすことができます。利用される主な機器としては、見守りカメラや無線ナースコールシステムがあり、これらは株式会社ユニティーネットワークや株式会社日立情報通信エンジニアリングの製品です。
これらのデジタルツールは、リアルタイムでの情報共有を可能にし、職員が必要なときに迅速に対応できるよう支援します。具体的には、見守りカメラが映像を流し、ナースコールシステムが職員と利用者のコミュニケーションを円滑にします。
転機をもたらす技術の活用
「ソーラス」が新たに取り入れた「ITKeeper 無線LANパック」は、リコージャパン株式会社によるもので、業務支援機器の円滑な運用を助けます。このような技術の導入は、職員の作業負担を軽減し、同時に利用者にはより質の高いサービスを提供します。
バッファローが提供するWi-Fiアクセスポイント「WAPM-1266R」は、Wi-Fi 5(11ac)に対応し、866+400Mbpsの速度を誇ります。この高速無線LANは、職員が利用者の安全を見守るための重要な基盤となっています。
結論
新たな施設の運営と職員の負担軽減のために、最先端の技術を活用する福美会の取り組みは、今後の福祉の在り方に大きな影響を与えることでしょう。夜間の見守りが職員一人の手によって実現することで、利用者の安心の質が飛躍的に向上しています。これからの福祉施設にも大いに期待が寄せられます。