岩手県での「宙炭」普及に関する取り組み
2025年7月8日、岩手県気仙郡住田町役場において、株式会社TOWINGは高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の普及に関する包括連携の開始式を実施しました。この取り組みは、地域の農業課題を解決し、持続可能な農業システムを実現することを目指しています。
高機能バイオ炭「宙炭」とは?
「宙炭」とは、TOWINGが開発した次世代農業資材で、独自のバイオ炭前処理技術と微生物培養技術を掛け合わせたものです。このバイオ炭は、土壌の健康促進や化学肥料の削減、作物収量の向上に寄与することが期待されています。
包括連携協定について
本取り組みは、住田町と気仙環境保全、大船渡市農業協同組合、全国農業協同組合連合会岩手県本部、岩手県信用農業協同組合連合会の5団体との協定に基づいて実施されます。特に、住田町にある気仙環境保全が鶏ふん炭製造施設を運営しており、その生産量は国内屈指の規模を誇ります。
この鶏ふん炭を「宙炭」の原料とすることで、TOWINGは地域の養鶏業界が抱える糞処理の問題にも取り組んでいます。この取り組みは、地元の資源を活用し、循環型農業への移行を促進します。
地域活性化の期待
震災後から14年ぶりとなる町外企業の進出として、参加者には住田町の公式キャラクター「すみっこ」も駆けつけ、地域活動への応援をしました。これにより、地域住民の雇用機会が増え、町の活性化にも寄与させたいと考えています。どのように地域が変わっていくか、地元住民の期待も高まっています。
今後の展望
TOWINGは地域に根ざした持続可能な農業システムを構築するために、「宙炭」を通じた環境貢献作物の生産にも取り組む予定です。地元産業との連携を強化し、農業の脱炭素化をはじめとするさまざまなプロジェクトを展開していきます。また、この取り組みにより得られた炭素貯留効果をカーボンクレジット化し、環境保全に寄与することも視野に入れています。
まとめ
高機能バイオ炭「宙炭」の普及に向けた連携は、地域の持続可能性向上や農業の発展を促す重要な取り組み입니다。今後の展開に注目が集まる中、住田町とTOWINGの連携がどのように地域を変えていくのか期待が高まります。持続可能な農業の未来を、地域とともに切り拓いていきましょう。