新たな光の道を切り拓くイルミメディカル株式会社
愛知県名古屋市に拠点を置くイルミメディカル株式会社が、光を利用した革新的な医療技術の開発に注力しています。同社はこのたび、シリーズAラウンドの第1クローズにおいて、3.4億円の資金調達を完了しました。リード投資者はUntroD Capital Japanであり、今回の資金調達を通じて、新たなステージへと向かう大きな一歩を踏み出しました。
資金の使途と計画
調達した資金は、製品開発や製造体制の確立など、今後の業務展開に向けた戦略的な投資に充てられます。具体的には、以下の項目が含まれます。
1.
製品開発の推進:光照射デバイスの量産体制や治験の準備を進め、安心・安全な製品供給を目指します。
2.
薬事・保険戦略の推進:海外の製薬企業とのアライアンスを形成し、国際的な治験や薬事承認に向けた体制を整えます。
3.
治療・診断パイプラインの拡充:新たな疾患領域への適応も視野に入れた研究開発を進行中です。
4.
中核人材の確保:医療機器開発専門家の採用を加速し、グローバル展開の体制を構築します。
既存投資家の期待の声
投資家たちは、イルミメディカルの進捗に大きな期待を寄せています。UntroD Capital Japanの平泉裕美氏は、当社が開発中の光照射デバイスが、既存の治療法では対処できないがん患者や、新しい治療法を求める患者にとって貴重な選択肢になると語っています。
また、株式会社mintの岡澤雄介氏は、同社の開発が進む中でチームの士気と組織力の強化が進んでいる点に注目し、成長過程における一体感が大きな成功要因と考えています。
新規投資家の参加
さらに、今回の資金調達には新たにSMBCベンチャーキャピタルが参加しました。同社の平野健太郎氏は、がん光免疫療法のデバイスが患者に優しい治療法を提供する可能性を秘めている点に期待を込めています。
イルミメディカルのビジョン
代表取締役の塚本俊彦氏は、今回の資金調達が医療現場で求められる技術であることを強調し、QOLの向上に貢献する製品化の実現に向けて全力を尽くすと述べています。「光による革新的な医療技術の提供を通じて、健康寿命の延伸に寄与する未来を目指します」とも語り、熱意あふれる意気込みを示しました。
会社概要
設立は2023年2月、所在地は愛知県名古屋市守山区です。同社は、血管内から光を照射する独自技術「ET-BLIT®」を開発しており、がんや神経疾患などに悩む多くの患者に新しい治療法を提供することを目指しています。今後の展開に大いに期待が寄せられるイルミメディカルに、ぜひご注目ください。