管理組合の合意形成を変える配管再生技術の全貌
近年のマンション管理において、配管の老朽化問題は避けて通れない課題です。名古屋に本社を構える株式会社P・C・Gテクニカが開発した『FRPライニング工法』は、壁を壊さずに配管を再生する画期的な技術です。この工法は2025年10月30日から31日にかけて開催される『マンション管理組合サポート展(関西展)』で紹介されます。この展示会は、修繕工事の新たな選択肢として、多くの管理組合に参加を呼びかけています。
従来の配管更新工事の課題
これまで、建物の配管が劣化すると、修繕には大規模な工事が伴い、壁や床の解体が必要でした。それに伴う高額な費用や、居住者の日常生活への負担は、管理組合のスムーズな合意形成の妨げとなっています。実際、従来の更新工事には1,000万円を超える経費が必要となることも多く、その費用を追加徴収することへの抵抗感が強いため、実施が進まないケースが少なくありません。
このような背景から、配管再生に関する「3つの壁」が立ちはだかっています。
1.
合意形成の困難さ:特に高齢の居住者が多い場合、追加費用への合意が進みにくい。
2.
居住者への負担:工事の際、住居への出入りが必須で、在宅者との日程調整が煩雑になり、長時間の断水は生活に支障をきたす。これに苦しむのは特に高齢者や小さな子どもがいる家庭です。
3.
工事の長期化:配管交換工事は数ヶ月に及ぶことが多く、騒音や粉じんが発生し、住民からの苦情が増加します。
大阪のマンション事情
大阪市では、高経年マンションが急増しており、2023年の調査によれば、40%もの分譲マンションが築30年以上を経過しています。一般的に配管の寿命は建物の半分にあたる約20年とされており、これが深刻な問題を引き起こしています。多くの場合、配管の劣化は外見からはわかりにくく、漏水や詰まりのトラブルが発生して初めて認識されます。
このような見えない問題は、居住者の安全や快適さを脅かす大きなリスクとなっており、特に地震などの災害時においては危険要因となります。
壁を壊さない新技術『FRPライニング工法』
この課題を解決するために開発されたのが、P・C・Gテクニカの『FRPライニング工法』です。この工法では、既存の配管の内側に特殊なクロスと樹脂を用い、新たなパイプを形成します。壁を壊さずに施工が可能なので、従来の工事に比べて、住居者に対する負担を大幅に軽減することができます。具体的なメリットとしては、工期が短縮され、騒音や粉塵も削減され、廃材の発生も抑えられます。
FRPライニング工法の特徴
1. 壁を壊さず、既存配管の内側に新パイプを形成する特許工法。
2. 廃材削減や工期短縮により、コストを抑えて居住者への負担を軽減。
3. 中間階への入室が不要で、施工は最上階と最下階のみ。
4. 配管の劣化を防ぎ、建物の耐震性の向上にも寄与。
5. 官民問わず採用される信頼性高い技術。
6. 環境賞受賞の実績あり。
展示会での体験
展示会では、再生工事の実際のサンプルや施工現場のデモ動画を紹介し、技術の理解を深めてもらう内容を用意しています。当社のスタッフが常駐し、工法や工事内容についての質問、ビルやマンションの具体的な状況に応じた相談も受け付けます。さらに、具体的な施工事例も紹介しますので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。
代表の言葉
代表取締役の藤井要は「大阪は高経年マンションと居住者の高齢化のダブルパンチを抱えていて、補修工事への懸念が大きい。私たちの技術は、住環境を守るだけでなく、環境負荷を減らすことにも寄与します」と語ります。今後も多くの管理組合に実績をもとにした情報を提供し、新たな選択肢を提供していく意向を示しています。
開催概要
- - 展示会名:マンション管理組合サポート展(関西展)
- - 日時:2025年10月30日(木)~31日(金) 10:00~17:00(最終日15:00終了)
- - 会場:インテックス大阪2号館 ブースNo.6-6
- - 公式HP:株式会社P・C・Gテクニカ
私たちが提案する新しい選択肢が、管理組合の皆さまの悩みを解決する手助けとなることを願っています。ぜひ、展示ブースに足を運んで、最新の技術に触れてみてください。