リファインバース、RCS認証を取得
最近、リファインバース株式会社が漁網を原料にした高品質ナイロンペレット「REAMIDEⓇ」の製造拠点となる一宮工場(愛知県一宮市)と、提携先の鈴木商会の苫小牧プラ・ファクトリー(北海道)にて、RCS認証を取得しました。この認証は、製品の95%以上がリサイクル素材である場合に与えられるもので、リファインバースはこの結果をもって、環境に配慮した取り組みをさらに広める方針です。
漁網由来のリサイクル素材「REAMIDEⓇ」
近年、海洋プラスチック問題への関心が高まる中で、海洋に存在するゴミの約40%が廃漁網などの漁具であるという調査結果が出ています。この現象を受けて、リファインバースは全国から使用済み漁網を回収し、ナイロン素材として再生・アップサイクルするための取り組みを強化しています。
「REAMIDEⓇ」は、こうした使用済み漁網を主な原料として製造される高品質なリサイクルナイロンペレットです。愛知県一宮市の工場では、回収した漁網を徹底的に洗浄・フィルタリングし、異物を除去する工程を経て、高い品質を保っています。現在では、この素材は建材や家電、アパレル製品、オフィス家具など幅広い分野で活用されています。
RCS認証の意義
今回のRCS認証取得により、国内外のブランドや供給者との連携をさらに強化していく考えです。リサイクルビジネスの推進とともに、環境保護への貢献を目指す活動が加速するでしょう。特に、認証マークの付与によって、消費者に向けてもその価値をわかりやすく伝えることができるようになります。
リファインバースの取り組み
リファインバースは、20年以上にわたりサーキュラーエコノミーの実践に取り組んできました。様々な素材の再生や新しい開発を行っており、自社工場での回収・再生事業では、タイルカーペットなどの大量廃棄物をリサイクルし、新たな素材「リファインパウダー」として再生。さらに、廃漁網や廃車のエアバッグを用いたナイロンペレット「REAMIDEⓇ」に加え、2023年からは、鳥の羽根「フェザー」を原料とした新しいバイオ素材「ReFEZER」も開発され、新しいビジネスモデルの構築が進められています。
未来への展望
リファインバースは今後も、「誰にもない視点と技術で、未来の富をつないでいく」という理念のもと、循環型社会の実現に向けた事業拡大を続けていくことを決意しています。海洋プラスチック問題や環境問題が深刻化する中、リファインバースの取り組みは、社会の持続可能な発展に寄与することが期待されます。これからの活動に注目が集まります。