金シャチフォント 殿が新たに4ウエイトを仲間に
名古屋の文化を象徴するフォント「金シャチフォント 殿」が、2025年のリリース以来、新たに4つのウエイトを追加しました。このフォントは、名古屋の歴史と風土を感じさせるデザインが特徴で、都市フォントプロジェクトの一環として開発されています。これにより、「金シャチフォント 殿」はこれまで以上に多様なシーンでの使用が可能になります。
 フォントの背景とデザイン
「金シャチフォント 殿」は、尾張徳川家のシンボルである名古屋の市章「丸八」の筆法を取り入れた筆文字スタイルが魅力です。このデザインは、名古屋の歴史や文化をフォントに凝縮したものとして位置づけられています。フォントの発表を行ったタイププロジェクト株式会社の代表取締役社長、鈴木 功氏は、「殿のウエイトが八となり、実用性が高まったことに喜びを感じています」とコメントしています。
新たに追加されたウエイトは、EL (エクストラライト)、L (ライト)、R (レギュラー)、M (ミディアム)の4種類です。これにより、金シャチフォント 殿は肉太で力強いフォントだけでなく、細部にわたって繊細さを演出できるようになりました。これまで主にディスプレイ用途に限定されていた江戸文字系フォントの使用範囲が大幅に広がり、見出しから本文まで幅広く活用できるようになります。
 金シャチフォント 殿の特徴
金シャチフォント 殿の最大の特徴は、そのユニークな漢字と仮名のデザインです。このフォントの使用によって、さまざまなデザインに名古屋らしい文化的な要素を加えることが可能です。鈴木氏は、「金シャチフォント 殿は高品質な筆書系欧文フォントとしても注目されています」と語り、従来の江戸文字とは異なる新たな価値を提供しています。
 購入情報と価格
金シャチフォントの各ウエイトは、タイププロジェクトのオンラインショップで購入可能です。TPコネクトでは、年間30,000円でさまざまなフォントが使い放題というサービスもあり、特にデザイナーやクリエイターにとって有益な選択肢です。ダウンロード版のウエイト価格は個別で20,750円、8ウエイトセットは149,000円で購入可能です。
また、金シャチフォント 殿とその姫版を含む14フォントセットは242,550円で提供されています。これからのデザインプロジェクトに、金シャチフォント 殿を活用することで、名古屋の文化を背景に持つ個性豊かなデザインが実現できます。
 今後の展望
金シャチフォント 殿の新ウエイトの開発により、さらに多くのデザイナーが名古屋の文化を表現する手段を得ることでしょう。タイププロジェクトは、今後も「文字の可能性を広げる」という理念をもとに、新たなフォントの開発を続けていくことを目指しています。これにより、ますます多様なデザインシーンに貢献し、地域文化の発信に寄与していくことでしょう。
詳しい情報はタイププロジェクトの公式サイトをご覧ください: 
金シャチフォントの詳細