愛知が世界へ繋ぐ
2025-02-21 10:01:51

愛知の製造業が革新をもたらす!新ブランドTORINASが世界と繋がる

新たな価値創造を目指す愛知の製造業


愛知県の製造業界で新たな動きを見せているのが、宝和化学株式会社が打ち出した新ブランド「TORINAS(トリナス)」です。このブランドは2025年2月7日から11日の間、ドイツ・フランクフルトで開催される世界最大級の消費財見本市「Ambiente2025」に出展し、地域の資源を活用した革新的な製品を発表します。

TORINASの背景と意義


宝和化学は自動車内装部品の製造に従事し、長年の技術力を生かしながら、廃棄される運命にある端材を新たな価値ある製品へと昇華する取り組みを行っています。「TORINAS」という名前には「執(り)成す」という意味が込められ、廃材や余剰材を結びつけ、新たな製品や価値に生まれ変わらせるという使命を持っています。

Ambiente2025での出展内容


今回の出展テーマは「Re:bone」。特に目を引くのは、シートベルトの廃材と国産間伐材を利用して作られたラウンジチェアです。このチェアは、株式会社東海理化のサステナブルブランド「Think Scrap」とのコラボレーションにより実現しました。宝和化学の独自技術「エダマメプリシステム」を駆使し、シートベルトの端材を使った新たな椅子が完成しました。

さらに、骨組みには、CO2排出削減や森林保護を目的とした三河の檜と、竹害対策を意識した竹の集成材の2種類を使用しています。これらは環境問題にも配慮された素材であり、地域の資源を大切にしながら新たな経済価値を生み出しています。

デザインとアートの融合


出展ブースには、オランダ出身のデザイナーAmy Lewisが手掛けた「LOOP FLOOR LAMP」も展示される予定です。このランプはアマリ(余り)をテーマにした新しい価値観を探求するプロトタイプで、宝和化学と地域のクリエイターたちが手を組み、新しい形のものづくりに挑戦しています。

共同出展での地域との協力


宝和化学は、今回のAmbienteで和紙の老舗、柏彌紙店や地域価値創造をもたらす株式会社レジスタと共に出展しています。柏彌紙店は200年以上の歴史を持つ和紙店で、伝統技術を生かしながら現代に通用する新しい価値を創出しています。また、レジスタは宝和化学と柏彌紙店をつなぎ、地域の特性を活かした新しいビジネスモデルを構築する役割を担っています。

未来への挑戦


愛知県を拠点とする製造業が国際舞台でどのように新たな価値を提案しているのか、また地元の資源を重視するその姿勢は、他の地域にとっても大いに参考になるでしょう。「TORINAS」の取り組みは、地域の町工場と現代のスキルを結びつけることで、サステナブルな未来へとつながる道を示しています。今後、愛知の製造業がどのように進化していくのか、注目が集まります。




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