サラダ白書2025の概要
東京調布市の株式会社サラダクラブが、野菜の日(8月31日)に合わせて「サラダ白書2025」を発表しました。この年次調査は、食文化におけるサラダの位置づけを把握することを目的としており、今回で16回目となります。調査は全国2,060人の20~69歳の男女を対象としたWebアンケートで行われ、野菜やサラダの喫食実態、また最近のキャベツやレタスの価格高騰に関する意識調査が行われました。
主な調査結果のポイント
野菜不足意識の高まり
調査によると、食生活において野菜不足を意識する人が69%に達しました。これは2021年の調査から10ポイント増加した結果です。特に女性(特に20~50代)の野菜不足に対する意識は高く、8割近くが実感しています。この背景には「野菜の価格が高い」という理由が40%で最も多く挙げられています。
「パッケージサラダ」の人気
野菜不足を解消するために利用したい商品のトップは、パッケージサラダで55%という結果が出ました。パッケージサラダを選ぶ理由には、手軽に使える点(47%)、安定した価格(38%)、野菜不足を手軽に解消できるという(三番目に多い、35%)点が挙げられました。
利用タイミング
パッケージサラダの利用タイミングは、平日夕食が69%、休日夕食が58%と、特に夕食時に多く利用されています。また、単身世帯の利用は87%に上るなど、忙しい生活を送る人々にとって便利な選択肢として定着しています。
価格高騰の影響
キャベツやレタスの価格高騰を実感している人は81%に達し、その理由として「異常気象による野菜生育への影響」が最も多くの58%を占めました。野菜の価格が上がる中で、パッケージサラダの値上げもやむを得ないという意見が多く、消費者は理解を示しています。
朝食への利用状況
興味深いことに、朝食でのパッケージサラダの利用は11.9%で、コロナ後は減少傾向にあります。特に若者層での朝食機会が減少していることが確認されており、従来の日常的な食習慣にも変化が表れています。
サラダクラブの取り組み
株式会社サラダクラブは、高品質な「パッケージサラダ」を提供することに注力しており、サステナビリティにも取り組んでいます。フードロスの削減や、持続可能な農業を実現するための循環型農業のモデルを追求しています。これにより、消費者が安心してサラダを楽しむことができる環境づくりを目指しています。
サラダの食文化における認識が高まる中、今後も「サラダ白書」に注目し、健康的な食生活に向かう動きが続くことでしょう。